ゲームが終わってから参加者同士で行われる反省会を感想戦(反省会)と呼ぶ。将棋・囲碁のプロ棋士も対局後の感想戦を含め1試合と考えるほど重視されている。
GENもまた感想戦を重視する者のひとりである。時には本編のゲーム部分より感想戦の方が長くなるケースもあるほど。
今回は人狼ゲームにおける感想戦について見ていこう。
感想戦(反省会)のメリット
ゲーム状況(立場)を無視して話すことができる
人狼ゲーム中の昼議論では開始直後に配られた役ーーーつまり各々の立場がある。特に人外は基本人外とばれてはいけないのでうかうか質問もできない。
人狼をひいたときに「私、人狼ひいたんですけどどうすればいいですか」と発言しては即処刑されてしまいゲームにならない。
昼時間が有限である以上「え、じゃあ昨日のあの時どうすればよかったんですか」のような素朴な質問でさえ発言稼ぎ・時間稼ぎ扱いされることもある。
こういった制約がなくなるのがゲーム外である。霊界(墓場・天国)やゲーム終了後の感想戦であれば気軽に質問や意見を提出していくことができるわけだ。
全プレイヤー視点を整理できる
人狼ゲームの基本的な配役では素村が最も多く、2番目に多いのが人狼、そして原則1枚ずつの各役職と続く。村経験が100回あっても占い師や狩人の経験は一桁ということもザラである。
これを補填するのも感想戦の醍醐味。自分以外の参加者から各役職者視点の考察を出してもらうことで全役職を疑似体験できるのだ。
もちろん実際にその役職をひきプレイすることには敵わないが、感想戦ありとなしでは1村経験したときに得られる経験値に雲泥の差が生まれることは確かだ。
感想戦(反省会)でおススメの話題
誰が白かったか、黒かったか
人間らしかった人、狼らしかった人を理由つきであげていく。各々がどのように要素を拾っていたのか、何を重視していたのかが判明して今まで経験のない考え方が出てきた場合は次回に生かすことができる。

特に最も人間らしかった人は人狼・人間問わず賞賛すると良い。この人は人狼ゲームにおいて最重要な能力のひとつ「驚きの白さ」を持った人だ。

各々がどうすべきだったか
たとえば中盤に狩人がCOした展開だったとしよう。このときその狩人を本物だと思っていたか偽者だと思っていたかは各々の目線や考え方で異なってくる。
こういったケースについて「もしCOせずに潜伏していたら…」や、「もっと遅く(早く)COしていたら」などを考えて発表する。別のルートをとった場合のいわゆるif論(仮定論)を話し合う。
ゲームが終わり結果が出ているのに「もしかしたら・・・」を話し合うのは一見不毛に見えるが、前述したように1村の価値を高めるにはこういった様々なゲーム展開を脳内でイメージして実行していくことも大切だ。
以前配信していたラジオキャスにて、感想戦について思うところを語っている。よろしければ一度聞いてみて欲しい→【感想戦はいいぞ】中の人ラジオ 後編

「良い村の条件」はいろいろありますが、「自然発生的に反省会・感想戦がはじまる村」や「霊界や感想戦が楽しいと感じる村」は大体良い村ですね。
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