「クロストーク規制なしです。どんどん発言してください」
主に対面人狼ではルール説明の時間において、クロストークの有無が確認される。あり・なしが暗黙の了解となっていることもあある。
そもそもクロストークとは何なのか、何故気にかける必要があるのかを考えてみよう。
クロストークとは?
人狼ゲームにおいてクロストークは非常に起きやすい。一例をあげよう。
AさんBさんが占い真贋の意見を言い合っているときに、CさんDさんEさんがグレーの中の狼目について話し出した状態が典型。このように「AB」と「CDE」でそれぞれ独立したコミュニケーションが成立している状態がクロストークである。
クロストークついては賛否が入り乱れる。よく出る意見を以下にまとめてみた。
クロストーク肯定派の意見
ゲームの面白さを減らしたくない
「発言機会を奪い合うことも含め人狼ゲームである」価値観で考えるとクロストークなしは面白みをひとつ奪っている。
一人ずつ喋るよりも発言機会が多少かぶってでも情報を沢山落とした方がゲームとして盛り上がり、要素も増えるメリットがある。
トークゲームの「トーク」は一人ずつ喋ることではない
日常会話においても相槌にあわせて、別の話題が出たりすることはある。
クロストーク禁止を厳粛に行うなら完全挙手制で一人ずつ発言する形にせざるを得ず、元来行われてきた対面人狼のゲーム性が著しく変化してしまう。
要素のない発言も規制する羽目になる
クロストークの定義で行くと、小声での細かな確認作業や雑談もクロストーク扱いになる。
「役職結果ってなんでしたっけ?」「誰がCOしましたっけ?」などの確認は村全体の議論をストップさせて単独で発言するよりも、隣の人に小声で確認するだけで済ませる方が村への負担が少なくゲームがスムーズに進む。
クロストーク反対派の意見
初心者が置いてけぼりになる
誰が何を喋っているのかを把握仕切れない人が相対的に多く出る。初心者が置いていかれる要因が増える。
ありにすると他人の発言にカットイン(割り込み)する人が増えるので、意見に自信のない初心者はそこで尻込みしてしまう人も多い。
見栄えが悪い
人狼放送においてクロストークを積極的に行っているところは少ない。これは放送上では拾いきれない発言が大量に出て視聴者が楽しめないことをケアする為と考えられる。
テレビなどの討論番組でも白熱するほどひとりずつ喋るのが困難な状況が起こりがちだが、あれが見栄えが良いとは言い難い。
音量が上がり、近くの別卓へ負担がかかる
同時に喋っている以上、全員に意見を伝えようとするとどうしても大声になりがち。声量のないPLは埋もれがちになる。
熱くなればなるほど声が大きくなるので、近くで別の村を回している場合そちらでやっている人たちは別村に音量に潰されて声が聞こえにくくなる。ひとつの部屋で2卓以上をクロストークありでまわす場合は、なるべく2つの卓を物理的に離したり、同卓の参加者同士距離をつめて聞こえやすくする工夫が必要となる。
クロストークあり・なしどちらにも対応する方法
あり村・なし村どちらにも対応するには「短く良質な発言を提出する」ことに尽きる。
大きな声で長時間発言をすることが多いプレイヤーが増えれば増えるほどクロストークは増えやすい。そんな中でも場を冷静に分析し的確なタイミングで密な発言を放り込んでいこう。
クロストーク中に黙ると寡黙扱いされ吊られることを危惧されるかもしれないが、まったく問題ない。その前後でしっかり内容のある発言を出せていれば十分生き残れる。
通話人狼ではクロストークすると本当に聞こえないのでひとりずつ喋るパターンが常態化している印象です。
クロストークなしの方が相対的に初心者向けと言えますが、最終的にはどちらにも慣れることをおススメ致します。
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