人狼ゲームにおけるメタとは何か?メタは悪いことなのか?

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「システムメタ、メタ発言は禁止です」

人狼に触れていると必ず出てくるメタ---メタとはメタフィクションを略したもので直訳するとより上位の虚構となる。

イマイチぴんと来にくいので、噛み砕くと仮想世界にいるときに現実の世界に触れること…まだまだ小難しい。

ではメタの具体例とメタが問題とされる理由を見ていこう。

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一般的なメタの例

古畑任三郎の事件編の終わり


古畑任三郎というドラマ作品がある。警部補古畑が事件を解決するという推理物で、多くは60分でひとつの事件が解決するまでを描く。事件編から解決編の間にCMが挟まるのだが、ここで強烈なメタ演出が入ってくる。主人公古畑にだけ突如スポットライトが当たりカメラが徐々にズームしていく演出と共に、視聴者に向けての一人喋りがはじまるのである。

今まで視聴者はドラマ世界に没入していたのに

今日の放送を録画していた方はラッキーです、ぜひ後で見直してみてください」
「(テレビをご覧の)あなたはどう思いますか?解決編はCMの後」

といったフレーズが平然と飛び出す。視聴者は急に現実に戻されるが、これはこれで楽しいメタを利用した代表的演出と言えるだろう。

ゲームのチュートリアル


昨今のTVゲームは「こうやって遊んでください」という意味を込め、序盤にゲーム世界の中で操作説明を挟むことがある。ゲーム中に登場するキャラクターがその過程で

□ボタンを押すことで敵を攻撃できる」
コントローラの上ボタンを押すが良い」

と言った表現が平然と出てくる。

ゲーム世界にコントローラの概念を持ち込むのは完全なメタであるが、説明の為なので致し方ない。

典型的な「メタい」演出であるが、逆にメタに振り切ったチュートリアルにして楽しませるゲームもあるほど。

人狼ゲームにおけるメタの例

メタ推理・メタ考察


ゲームにはプレイヤーの性格・特徴が現れるもの。ここから得られる情報はメタに分類される。発言内容や狼の襲撃先、各々の投票先といったゲーム進行併せてもたらされる情報ではなく「◎◎は人狼のとき声が低い」といった参加中の村以外の情報から狼や役職の位置を推理する手法をメタ推理という。

例えばあなた主宰の初心者村に上級者・ベテランが入ったとする。その肩書きがメタとなり他PLから盲目的賛同が起こってしまうとゲームとして可笑しくなる。

初心者COが嫌われる理由もここにある。初心者が真占いとなり「今出ていいんでしょうか…。えーっと、占いです。」とあどけなさ・拙さ全開でCOされると人外は中々に困ることだろう。

人狼ゲームにおける初心者COについて管理人なりに考えてみた
否定されがちな初心者COーーー具体的にどこが問題なのか考えます。

このような経験値によるメタ推理・考察は知らず知らずにうちに起こっていることが多い。

ちなみにGENはメタ推理されることを嫌い、仮面(特定の名前を使わないこと)を用いて野良村を渡っていた時期が長い。

システムメタ


「GMから『村人でした』という文字で通知が来ました」「メールには『●●は白です』と書いてありました」このような形で真アピする手法をシステムメタと呼ぶ。

システムメッセージやGMが使う固定フレーズを一言一句知っているか否かという話なので、
本来のゲーム性から逸脱してしまうことから、ほとんどの村で禁止されている。

感情メタ


外に出た感情を考察に含む推理手法。「パッションを感じたので今日は吊りません」といった発言はこれに当たる。

感情メタがわずかでも発生した場合その位置を吊りor噛みで処理すべきという意見があるが処刑や襲撃をある種目的とした役も存在する為ゲームから除外=解決という単純な話ではない

ゲーム外行動メタ


オンライン人狼で多いメタ。夜時間にゲーム外のSNSを使っていると、時間にゆとりのある行為をしていることになる。これにより夜時間相対的に多忙な役職ではない、つまり共有者や狼ではない、狼であってもLWといった推理が可能になる。

ネタバレは勿論のことこれを防止する意味でも「ゲーム中はゲームに集中してください」がGMとしての基本的なお願い。

メタは悪なのか考えてみた

メタの問題点・賛否両論点


GENがメタ推理を嫌がっていたのは「この人はこんな感じ」という情報を持っている人と持っていない人が出てきたからである。

完全身内村でPL全員が許容すれば問題ないが、メタ全面禁止派が含まれた場合はもちろん、初見PLが混ざったときも歴然とした情報差が生まれる。これにより人狼を面白くないと感じる人が出ることが嫌であり、自身がそれを経験したことが何より大きかった。

人狼ゲームでは「世界観が崩れるから止めてくれ」という意見よりも、ゲーム性に逸脱する行為としてメタが取り上げられやすい。この点は他分野のメタとは異なる部分と言える。

メタの扱いは各々の裁量に任される


GENも本来はメタ一切なしで戦いたいのだが、メタを0にすることは非常に難しい。よって現実的解として「多少メタが発生してもそれを含め楽しむ」が個人的意見である(限度がある辺り難しい問題であるが)。

例えば人狼放送に頻繁に出演するPLは普段のプレイを不特定多数に見せている。同村の際に過去村を参考にされる可能性は極めて高い。

また全面にメタに寄った戦い方をすればそれはそれで面白い村になる場合もある。DaiGoが入村した際の最大トーナメントはその典型。参加者の挙動を下調べしたDaiGoにとってはメタ推理をフル活用した戦いだったと言える。

【人狼最大トーナメント】メンタリストDaiGoの異質な強さ
普通の人狼PLとしての能力を高めていったらと思うと末恐ろしいです

黒幕村(狂人が狼を選ぶことができるルール)もメタありで進めた方が盛り上がることも多い。

また「メタはダメです」と言われる村であっても、口に出さなければほとんどの場合問題ない(拾われない)側面がある。メタを理由に投票したり占っても「なんとなく」や「センサー」で済んでしまう(信じてもらえるかは別)。

どうしても滲み出てくる情報ーーーそれがメタである。積極的にメタを出すプレイは好まないが、メタとの良い距離感や付き合い方を未だ模索中のGENである。

読者の皆様はメタについてどうお感じになられるだろうか。

管理人GEN
管理人GEN

昼議論中に古畑のモノマネをしつつ発言する方ーーーお友達になりましょうb

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