(動画版も作りました)
人狼ゲームにおいてプレイヤーの強さを図る際あなたは何を基準にしているだろうか。
勝率が高さ、ゲームメイクの多彩さ、騙りの成功率---その基準は多種多様と思われる。
今回は人狼ゲームにおける個人の強さと、勝率を計算する意味を考えてみよう。
また、次回記事では強い人の動き方をより体系化してまとめているのでこちらも参照してほしい。
チーム勝率=個人の強さではない
ふたつほど例を出してみよう。GENは小・中学生と9年間は空手少年だった。組手(対戦すること)は自分と相手の個人戦が原則である。勝ったら強いと賞され、負けたら弱いと賞された。1対1が故に勝ちも負けも独り占めである。これは勝率がそのまま強さに直結する通例と言える。
団体スポーツの例も出してみよう。今回は野球選手のイチローを取り上げる。
イチローは長い間シアトルマリナーズというチームにいた。2004年チームは最下位に沈んだが、その年イチローの打率(ヒットを打つ確率)は3割7分2厘。打率3割を超えればすばらしいとされるプロの中でこの数字は圧倒的であり、超一流打者の証である。チームが最下位=イチローはしょぼいという図式にはなっていない。
人狼ゲームも野球と同じで個人ではなくチーム戦。自チームが負け=自身が弱いとは必ずしもならないわけだ。
チーム戦における強さとは?
人狼ゲームにおける個人の強さの定義はチームの勝敗ではなく、プレイングや考察の量・質にあるとGENは考える。
村が終わった後にはMVPが誰かを決めることがあるが、このとき勝利陣営だけではなく敗北陣営からもMVP候補を挙げて考えるととても興味深い結果になる。
チームは最下位でも首位打者を獲得したイチローのように、負け陣営の中のスターが隠れているかもしれない。
補足しておくと、そのイチローですら良い所が特質してなかった試合はあった。1試合で力量を決めてしまうのは少し早すぎる気もするが、
2連続で狼を見つけた占い師
最終日前日まで生き残った狐
白アピが素晴らしかった為に初日噛まれた素村
狼をピンポイントで殴り続けていた素村
など
このようなヒットやホームランを決めたプレイヤーは勝敗関わらず賞賛すると良いだろう。
ゲーム終了後、「最も人間らしかった(白かった)人」は狼・人間問わず賞賛しよう。人狼ゲームでの最重要な能力のひとつ「驚きの白さ」を持った人だ。
— 人狼あるある&戦術BOT (@jinro_aruarubot) 2018年4月1日
勝率を計算する真の意味とは?
勝敗は必ずしも強さとリンクしないと書いたが、役職別で統計をとることは一定の意味がある。
狩人のときは9割以上の確率で勝っている
など相対的な苦手役職を知るきっかけになるからだ。
野球のようなスポーツであれば、チームが勝ちやすいポジションをやるという柔軟性ある選択を取ることができるが、人狼ゲームはプレイヤーの意思で得意ポジションーーー得意役職を選べないルールである。よってつまらない着地になってしまうが、最終的には全役職をこなせることがベストとなる。
ちなみに統計を取る際は最低200戦は数えて欲しい。普通配役なら市民と人狼の数が相対的に多く、狂・占・霊・騎・狐などはほとんど1しか配られない為経験しにくい役職になる。
10戦経験して、占い師1回ひいて1回負けた。占い師引いたときの勝率0%…よって占い師は苦手だ! この結論はまだ尚早ということだ。
また対面なのかBBSなのかチャットなのかなどプレイ方式別で分けても有効な分析になるだろう。
ゲーム上の目的は勝つことです。よって「勝率を気にするな」とは申しません。その代わりと言ってはなんですが、「メンツを選ぶことのできないチーム戦」という側面も考慮してみてください。
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