某対面人狼放送にてーーー人間候補をあげていくプレイヤーに対して、「人狼探すゲームなのにどうして市民探してるんですか?」という発言があった。
「当然の疑問である」と一瞬納得したGENだが、後々考えると逆説的にはどちらも正しいという結論に至った。
今回は人狼探しと市民探しを一から考え直してみよう。
人狼(黒要素)探しの概要・長所短所
人狼らしい人を理由つきで指摘する行為。その人の人狼らしさのことを黒要素と呼ぶ。
「私の黒要素はどこですか?理由をお願いします」
敵を作りやすい
「この人が敵陣営だと思う」とある種明言する行為に近い。よって、敵扱いされた側の心象は基本的には下がってしまう。相手側が人間であっても人狼であっても一定のヘイトを買うことになる為、黒要素をあげたからにはその人と殴りあう覚悟はしておこう。
積極的な態度から白く見られやすい
黒要素をあげたことは積極的に人狼を探そうとしているとみなされ、村全体からは白く見られることが多い。ただし黒要素がしっかりしていなかったり論理的矛盾がある場合は当然雑殴りとして敬遠されてしまう。
市民(白要素)探しの概要・長所短所
市民らしい人を理由つきで指摘する行為。その人の市民・人間らしさを示す理由は白要素と呼ばれる。
人狼探しに比べると相対的にヘイトを集めやすい動きとされるが、実際のところはどうだろうか。
人間を人間扱いすることは難しくない?
開始直後は例外を除いて人間の数>>人狼の数である。人間陣営は誰が人間かはわからない状態でスタートするが、確率論では人間と正しく人間という可能性は元々高いのだ。
一方で人狼は人狼の位置がすべてわかっている。これは人間の位置が全てわかっていることと同義である。人狼が人間を人間扱いすることは100%可能なのである(実際にするかは別だが)。
味方を増やしやすい
「この人は人間らしく思います」と言われて悪い気がする人は少ない。基本的に人間探しは味方を増やしやすい行為といえる。しかし、票を自身に向けられたくない人狼がすりよりの一環として行うことは常套手段である為、人狼探しと同様に明瞭な理由が求められる。
市民探し<=>人狼探し
今回の記事で最も申し上げたい事項がこれである。
一例として白確1人、グレー4人の5人村でこの中に2匹人狼がいる状態を考える。
グレー:BCDE
この場合グレー4人の人間のうち2人の市民を正しく見つけることができれば、それ以外の2匹の人狼を正しく吊ることができる。以下、白確定Aの発言例。
A「グレーのBとCは人間だと思う。よって残りのDとEが人狼です」
市民探しを完了することで人狼探しも終えていることがわかる。
推理が正しいかどうかはさておき、人間の位置を全て決め打つことは最終的には人狼の位置を決め打つことと同義となる。
逆に考えてみよう。先に人狼を探す行動をとった場合はどうなるだろうか。
A「DとEが人狼だと思う。よって残りのBとCは人間です」
順番が逆転しているが、最終的な結論は同じだ。人狼の位置をすべて決め打つことは人間の位置を決め打つことと道義となる。
人間探しのときは人狼探し以上に多くの人に焦点を当てる
前述のように人間を探していくことは人狼を探すことよりも暫くは簡単である。ということは人間らしい人をあげるときはなるべく沢山の人を人間扱いできるような考察をすることが効果的となる。
1人だけを人間らしいといっても「そりゃそうよ」で済まされることが多いが、3・4人連続で人間らしい人をあげることができれば「しっかり考えている人」として一気に信用度が増す。考察量は増えてしまうが視野を広く持ってプレイする癖を付けてみて欲しい。
白探しは間接的な黒探し…逆説的ですけど同じ事実にたどり着くことができる点では同じです。酷似した考え方に「場合の数」があります。A~Eさん5人の中から3人選ぶ場合と2人選ぶ場合は同じパターンやで!(5-3=2)みたいなやつです。雑ですね、はい。
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