昼議論でグレーから処刑する展開になった際に頻出する戦術。
人間確定した人、もしくは人間濃厚な人に具体的な処刑先を選んでもらう戦術。村はその指示に従い票を集中させることで、確実に処刑先が処刑されるようにする。
今回は指定吊りの意味とその効果を考える。
具体的な指定吊りの流れ
①白確定を指定役(進行役)にする
単独でCOした霊媒師・共有者など白確を軸にする。
人間確定となった人の指定であれば意図的に狼側有利な指定になることはないので、相対的に村有利な指定を選んでもらえるというわけだ。
②寡黙な人を何人か選ぶ
進行役が占われておらずCOもないグレーの中から仮の処刑候補、いわゆる仮指定を2~4人程度選ぶ。仮指定にはなるべく多弁になってもらい白い人、黒い人、COの有無、占いの真贋などを議論してもらう。
全員が白いと感じたら時間の許す限り、仮指定変更も可能。
③処刑先を1人決める
昼時間が残り少なくなったら、進行役が最終判断を下す。基本的には仮指定の中から一人処刑先を決める。この最終的な指定を本指定と呼ぶ。
指定吊りの理由・意味・効果
自由投票における狼の組織票に打ち勝つ
ゲーム前半は狼・人間の数が共に多い。
このゲームは狼は狼同士の位置がわかっているが、人間は共有者以外人間が誰かを把握していない。この条件下で自由投票を行うと、狼が人間に票を集中させると狼を処刑することは難しい。
指定吊りは人間とわかっている人に処刑先を選ばせるので指定先が狼のときも人間のときもある。
自由投票よりも相対的に狼に票が集まりやすくなり、狼の組織票に推し負ける心配がなくなるというわけだ。
仮指定位置の情報が増える
いきなり1人を指名しそこを処刑するのも良いが、より情報を落とす為に2~4人程度の処刑候補(仮指定)を選んでもらうとベター。
仮指定に入った人には積極的に喋ってもらうことでその位置の情報が増える。
同時に仮指定外からの意見も集めておくと良い。
役職潜伏処刑のリスクを回避できる
処刑先を指定した直後に「COありますか?」と尋ねることで、グレーに潜伏している役職者の処刑を回避することができる。
人外が騙る隙を与えることにもなる為一長一短に見えるが、2CO以上出てもローラーできる余裕のある縄数であれば村には有利にはたらくことがほとんど。
白確が透けにくい
真占いの白伏せ進行や、共有の相方潜伏進行の場合狼に白確定がばれるのはなるべく避けたい。
仮指定には白確を含んではならない議論はたまに発生するが、本指定を白確外から指定する限り白確は透けないので、仮指定には白確を入れても入れなくても良い。
「仮指定の中に白確いるかもしれませんよ、狼さん」ーーー進行役がこの一言を添えると狼への揺さぶりにもなる。
なお、指定吊りの対極として位置するのがグレランである。以下の記事ではそちらも並列に解説しているので参照してほしい。
指定吊りが当たり前の国に長くいると、グレランの際にいつも通りのパフォーマンスが出せないことがあります。GENのことです。
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