当ブログでは、ここ10年ほどでオンラインでも一般でもじわじわと浸透してきたアナログゲーム「人狼」を解説していく。
初回となる今回は基本的なルールをみていこう。
大人数で行われるパーティーゲーム
面白い人狼ゲームをするならある程度の人数が必要とされる。GENは10~15人程度がベストな印象。
2チームに区分けされた役職(人間・人狼など)が全員にランダムで与えられた形でゲームがはじまる。
ランダムで配られるという要素は同じ面子でやっても毎回違うドラマを生む要因となっている。
全員正体不明の中、2チームでの戦い
とある村に人間の姿をした狼が混じってしまったという設定。
ゲームは狼チームと人間チームに分かれており、人間は狼チームを減らし、狼は人間チームを減らすのが主目的となる。
上級者向けでは第3陣営も登場するが今回は割愛する。
なお、ゲーム性担保のため配られた役職(カード)を公開することは禁止となっている。
人狼ゲームのゲーム進行・流れ
ゲームは昼のターンと夜のターンに分かれ、それぞれ人間チーム・狼チームの攻撃となる。
昼ターンはみんなで狼とおぼしきところについて話し合う。話し合いが終わったら投票により1人を処刑する。処刑された人はゲームから除外され以後会話できなくなる。
夜ターンは狼が人間を1人襲撃する。襲撃された人はゲームから除外され以後会話できない。
この昼ターンと夜ターンを繰り返していき、どちらかの勝敗条件を満たせばゲーム終了となる。
人狼ゲームにおけるそれぞれの勝利条件
人間チームは狼を全滅させることが勝利条件で、狼チームは人間チームと狼の人数が同じになれば勝利。最初は「人間は狼を減らすこと」「狼は人間を減らすこと」が必要条件となることを覚えておけばよいだろう。
例えば
の状態でゲームがスタートしたとすると
となれば狼チームの勝利となり
となれば人間チームの勝利となる。
村チームは村人や役職の力で人狼を追い詰める
夜のターンは狼が人間を襲撃し減らす時間だが、人間チームにも光はある。
人間チームには特殊能力を持つ役職者がいて、夜にその能力が発揮される。人間チームの代表的役職は以下の通り。
・霊能者(霊媒師)
・騎士(狩人・ボディーガード)
それぞれの能力は以下の通り。
・霊能者:昼に処刑された人が狼か人間かを知る
・騎士:毎晩1人を護衛し、狼の襲撃から守る
他にも共有者、パン屋、魔法使いなど役職の種類は多岐に渡る。
各役職者の仕様や戦い方について当ブログでは全役職で専用記事を執筆し解説している。以下のまとめ記事から参照してほしい。
人狼は狼同士仲間が事前にわかる
人狼が複数いる村では人狼同士のみ仲間が誰かわかる状態でゲームが進む。
しかし人間同士は誰が人間か最初はわからない、言い換えると人間は人狼が誰かもわからない。
人狼も「私は人間です」と言って村にまぎれるので、ざっくりした投票では人狼はなかなか処刑できないことになる。
狼陣営は占いを騙ることが多い
本物の役職者が村で確定すると占い情報や霊能情報が村に広まり、これは狼側にとって非常に脅威。特に占い師は生存者が人間か人狼を調べられるという強力な役職。襲撃せずに放っておくと、
「Bさんを占ったら人狼でした、Bさんを処刑してください」
と、どんどん人狼陣営に不利な処刑先を決められてしまう。
これを防ぐには、占い師を襲撃することが最も簡単であるが、前述の騎士(狩人)に占い師を護衛され続けてはそれも不可能。
騎士を倒すまで占い師を消せないとなるとどの道厳しいので、なるべく早い段階で占い師は潰したいと人狼は考える。
そこで最も簡単なのが狼が「私は占い師です」と嘘をつく方法だ。これを占い騙りと呼ぶ。
事実、ほとんどの村で占い師は2人以上名乗り出てくる。この占い見極め勝負も人狼ゲームの醍醐味といえるだろう。
また、人狼陣営は占い師の信用勝負に偽占い師が負けそうになっても本物を襲撃してしまう進行をとることもできる。
占い師が2人以上名乗り出てしまうと、騎士からすると誰が本物がわかりにくいので偽者を護衛する可能性も出てくるからだ。
占い騙りには占い師の本物確定防止&護衛の揺さぶりという2重の効果がある、狼陣営をひいたときは必ず覚えておこう。
初心者におススメのゲーム設定
初心者のうちは役職の種類が多いと混乱しがち。
最初は占1 騎士1 狼2 村人5~6程度が(GM含む)お勧め。慣れてきたら霊能者、狂人などを足していくと良いだろう。
昨今の人狼放送では初心者ばかりの村にもかかわらず狂人や狐が含まれるものを見かけるが、それらははじめたばかりの人には複雑すぎる村と感じる。
特に狐をはじめとする第3陣営を含む村はほぼ別のゲームになると言っても過言ではない。
慣れない内は考察内容が少量で済むよう単純な配役にすることが鉄則。
わけが分からない内にゲームが終わってしまった…では人狼ゲームの面白さを味わう前に村が終わってしまう。こんな事態は少しでも減らしたいものだ。
ルールが理解できたら実際にやってみたいところだがプレイする形式・方式が多彩なのもこのゲームの面白さのひとつ。
次回は人狼ゲームの様々な形式や文化を覗いてみよう。
どうも、当ブログ管理人のGENと申します。人狼ゲームは典型的「スルメゲー」です。最初は薄味ですが、噛めば噛むほど味が出てくる---そんな人狼ゲームについてつらつら書いて参ります。お暇なときに読んでやってください。