アルティメット人狼というイベントがある。人狼を舞台上でアドリブを交え行う人狼TLPTと呼ばれる演劇集団やこれまで人狼放送に出演したメンバーなどで対面人狼を舞台上で行うというもの。
人狼ゲームとしての面白さは勿論の事、個性豊かな出演者達の本気のRPが見どころ。
ルールは以下の通り
・初日犠牲なし、役欠けなし
・初日占いあり(お告げ式・ランダムに白)
・連続ガード不可
昼時間は通常通りに対面人狼を行う。投票時間になったら任意で立ち上がりバラの花を渡す形で投票の意思表示をする。最もバラを集めたものが処刑され、不味いお茶を飲んだり、ピコハンで殴られたりする。
夜時間の間生存者は裏にはけさせて、前日までに死亡した者と共に天の声と雑談する。このトークの間にゲーム処理を行うことで、舞台上の間延びを抑止している点が素晴らしい。
今回はその中でも熱戦となった回---第3回第2部1戦目を振り返ってみる。
(以下、ネタバレを含みます。出演者敬称略)
アルティメット人狼3 出演者紹介
ダンカン(池永英介)
TLPTメンバー、村に駐屯する騎士団長。マドックと同じく、高圧的なキャラ。初心者にもわかり易い状況分析と、理詰めで要素を拾っていく魅せる人狼のお手本。
エスター(横山可奈子)
TLPTメンバー、修道女。怒るとドエスターになる。
メイソン(石井由多加)
TLPTメンバー、自由人。トリッキーな立ち回りが特徴。マドックと番組を持ってたりする。
大野聡
ゲームクリエイター、BBスタジオ。このころからヘルメットがトレードマーク。
森本茂樹
ポケモンのバトルシステムを作った。最近ではGCCXにも出演。愛称はもりもん。
安西崇
メタルフレームメガネが印象的な安西先生。おそらく波紋使い。
イシイジロウ
ゲームクリエイター人狼会主宰。要所要所で村有利な戦況に誘導していく。
村中秀史六段
すっかりおなじみ諸悪の根源。今回は真っ白な活躍を見せる。
中田功七段
舞台慣れしてきて凄みを増したコーヤン。今回の主役その2。
伊藤真吾四段
将棋界のラストウルフ。デイジー推しの将棋騎士。
門倉啓太四段
マドックの下僕として知られる将棋棋士。将棋 VS GCではカドックと命名された。
マドック(松崎史也)
TLPTメンバー、医師。今回の主役その3。将棋 VS GCでは凄まじい活躍を見せた。
デイジー(寺島絵里香)
TLPTメンバー、菓子職人。強すぎることから「鬼」の異名を持つ。
アルティメット人狼3 3戦目 ゲーム展開
初日
伊藤、門倉に対してTLPTで誰が好きか質問。「エスターと答えなければ投票する」と前置きしたが、2人とも「エスター以外」と回答する。
よってエスターは2人を白置きする推理を展開。
・大野(村):素村CO
2人能力がないと宣言してしまった。村騙りも加味すると問題はないが、素直に考えて真役職の潜伏が難しくなった。
「私A型です。A型の人に投票します」と宣言した上でA型に挙手を求める。結果は村中と安西だけと少なかった。
白と知っている位置が投票対象に入ったことを理由に占いCO&結果を提出。
メイソンに決定票を入れられ処刑。遺言にて霊媒COをはさんだことで2日目以降に大きな影響を与えた。
2日
霊乗っ取りを図ったイトシン。イトシン目線ダンカンは狂人という主張。
初日にCOしなかったことから、エスターよりも若干真はとりにくくなった。安西にはそれなりに票が集まっていたことから、襲撃対象になりにくくかった点は真要素。
・メイソン(狼) 狩人CO
黒を打たれた位置からのCO。グレーの村目線では非常に扱いが難しい形に。
2人の占い師から白と言われた位置からのCO。村中は森本が真占の場合を除き白確定なので、このCOによりメイソンが一気に黒くなった。
・襲撃 村中(狩)
初日エスター護衛だった可能性もあるが、オーソドックスに真狩を抜いた狼陣営。
3日
・エスター(占)占い結果:伊藤は人狼
・安西(狂) 占い結果:大野は人狼
両占い師から黒が出された展開に。通常は黒を2人とも吊るのが安定だが、エスターが既に1黒見つけていることからエスターの真目が前日から相当高くなっていた。
村の方針で大野の処刑は見送られることになる。
初日に霊媒COしたダンカンも処刑しているので、伊藤+ダンカンで最低1人外は消せたことになる。前日に処刑したメイソンとあわせてこれで確実に2人外倒したことが村目線確定。
4日
2回目の黒特攻はご主人様への誤爆となったが、安西は村目線でほぼ狂人扱いされていたため、誤爆によるコーヤン処刑のリスクはほぼ皆無であった。
「私吊られて全然構いません」と、LWでありながら自らを吊り位置へ誘導。この日は安西がケアされることがほぼ確定していたものの非常に思い切った発言であったことは間違いない。
狂人COしての処刑。まだゲームが続くことを暗示させた。
5日
この日からいわゆるグレラン大会となった。前日安西が処刑時に狂人COしたことで、安西の情報は全て信じられなくなった。
この日残っている5名は完全なグレーである。お互いの要素を拾いあいこの結果に。
比較的黒目に見られていた位置を襲撃。意外な噛み筋に視聴者は勿論観客までどよめく。
6日(最終日)
因縁の3人で、最終日を迎えた。様々な形で人間アピールを行い、お互いの狼要素を探した結果カドックを白で決め打つという展開に。
カドックが狼なら色々な物を失うが、それも承知の上でカドックに票を託した。
コーヤンorマドック---どちらを処刑するかカドックが選ぶことに。
カドックに決定票を打たれたコーヤン。苦いお茶をカドックに勧め大爆笑。霊界では男気ある名言を残す。
マドック&カドックコンビでハッピーエンド。「こわかったな・・・」「にらみ殺されるかと思いました」。
最終日&出演者の面白さの滲み出た良村
ただでさえ最終日は面白くなるのだが、これまでの放送で明らかになった出演者の各々のキャラクターや因縁が非常に素晴らしい前振りとなった。
最終日この3人になった時点で誰が狼であっても神回になったと思われるが、敗れたコーヤンの粘りがあってこそだろう。
「なんだこの医者たちは?」「カドックの逆襲になっちゃうよ~」TLPTよりTLPTだったこーやん。敗れた陣営からはMVPを選べないルールですが、個人的MVPはコーヤン先生です(断言