(この動画でも触れています)
「偶数進行のまま進められるときつい」
ゲーム内でこんなフレーズを耳にしたことはないだろうか。
今回は人狼ゲームの偶数・奇数の意味と考え方を解説する。
そもそも偶数・奇数はどこの数字?
このゲームにおいての偶数・奇数は日中(昼議論中)の生存者の数のことを指す。
初日昼10人でゲームが開始されたら偶数スタート、初日昼9人でゲームが開始されたら奇数スタートとなる。
このゲームは昼に1人が処刑、夜に1人が襲撃されゲームから除外されていく流れが基本。例外を除くと1日2人減っていくことになる。
偶数-2=偶数 であり 奇数-2=奇数 であることから、ずっと昼が偶数で進む展開を偶数進行、奇数で進めば奇数進行と呼ぶことになっている。
偶数・奇数を気にする理由
こんな用語をいちいち使って区分けするのは勿論理由がある。先にざっくり結論を言っておくと村の有利不利に大きな影響を与えるからである。
何故そうなるかを以下説明していく。
奇数の方が狼に投票しやすい
9人中2狼の村が始まった場合、朝の人数は9人→7人→5人→3人 と減っていく。狼が吊られることなくゲームが進んでいくと仮定する。
村陣営が狼に投票する確率(指定吊りの場合)は単純計算で出すことができる。狼が直接処刑される確率と意味は違うがこの値が高いほど村が有利な点は同じだ。
あなたがこの9人村で白確になったとしよう。あなた以外の全員(8人)の中から狼(2匹)に投票できる確率は 2/8 = 1/4 である。
つまりこの確率は 人狼の数/(全員の数-1) で求めることができる。
夜に2人ずつ減っていくので翌日以降もまとめると
二日朝 2/6(33%)
三日朝 2/4(50%)
となる。
初日・2日と2連続で人間を吊り、3日目朝も人間を吊るとこの時点で狼2、人間2となり狼の勝ちになる。
10人中2名が人狼の場合は 10人→8人→6人→4人 と減っていく。
村陣営が狼に投票する確率は同様に考えると
二日朝 2/7 (28%)
三日朝 2/5 (40%)
である。
3日連続で人間を吊ると、3日目朝終了時は5人だが、その夜に1人襲撃により減ってしまうので翌朝狼2、人間2となり議論できる朝は来ず、村の負けとなる。
よって縄数が同じであれば、偶数よりも奇数の方が狼に投票できる可能性は上がる。
偶数から奇数になると?
初日昼10人2狼の村を考える。
普通に進んでいくと日中の生存者は 10人→8人→6人→4人 と減っていく。
3連続人間を吊ってしまうと4日目朝に狼2・人間2となり村チームの負け。ここまでは先ほどと同じだ。
では初日夜に騎士の護衛が成功したとする(GJ)。
日中の処刑で1名死亡、夜は犠牲者なし---よって翌朝は9人、つまり奇数進行に変化する。
日中の生存者数を並べると 10人→9人→7人→5人→3人。3連続人間を吊ってしまっても4日目朝は狼2・人間3となりまだ村チームの負けではない。
村負けのタイミングが1日遅くなっていることがわかる。つまり、偶数時に護衛が成功すると日中の処刑回数(縄数)を1回増やすことができるわけだ。
ちなみに第3陣営を含む村になると夜に2人犠牲者が出るケースが発生する。この場合も偶数・奇数は変化するがこれとは別の計算が必要になってくる。
いずれにせよ初心者のうちは「犠牲者なし=偶数・奇数が変化する」と覚えておけば問題ないだろう。
偶数・奇数は縄の数え方を覚えた次のステップです。これがわかると狐をはじめとする特殊村での縄の数え方の感覚も理解しやすくなります。