「狼は信用勝負に出ている」
これらの表現は狼陣営が占い師とどう向き合うかを表したもの。
今回はこの2つの用語---信用勝負と即抜きについて詳細を見ていこう。
即抜きの意味
読んで字の如く占い師を即座に抜く---つまり最初の昼議論が終わった同日夜に占い師を襲撃することを指す。
本物を襲撃するのか狂人など白人外を襲撃するのかまでの定義づけはされていない。
いわゆるベグ(ベーグル)や漂白噛みは即抜き、確定噛みは「真」即抜きと言い換えると誤解が減るだろう。
狼陣営が即抜き全般を方針として選ぶことを即抜き路線と呼ぶこともある。
即抜きの特徴
グレー幅が広い状態で戦える
狼陣営にとっては占い師に人狼をピンポイントで見つけられることも脅威だが、人間判定をグレーの生存者に出すことで潜伏狼候補が絞られることもまた脅威だ。
即抜きの場合初回噛みを占いで消費するので、その日にグレーが襲撃で減ることはない。
無事、占い師を消すことができれば以降完全な占い結果が提出されない為、占い結果によるグレー幅の減少を最小限に抑えられる。
占い結果が提出されればされるほどグレー幅は狭まる、そして占い結果は毎日提出されるーーーこれを防ぐ為の即抜きというわけだ。
グレラン合戦になる
占い師がいなくなった村が次にとるのは(役職ロラなどを終えたら)グレーに潜伏する人外を探すこと。この進行をとる場合はグレー潜伏狼がグレランで吊られ難い強さを持っていることが前提となる。
GJが出やすい
占い師・霊媒師・共有者といった役職は狩人の護衛が入りやすい。即抜き狙いの場合は初日から積極的に護衛誘導していく動きが出る場合がある。
狐を溶かしにくくなる
即抜きの精神は村陣営の占い機能を最速で停止させること---つまり占い師を村から消し去ることと同義。これだけでは狼が単純に有利になるだけだが、狐がいる村ではこのルートをとると狐も有利になってしまう。
妖狐は占い師によって溶かされると負けが確定するので占い師がいなくなると狐は生存率が上がる、つまり勝ちやすくなる。真を即抜きした場合は必然的に村&狼陣営は銃殺以外での狐ケアを迫られることになる。
信用勝負の意味
即抜きと対を成す人狼陣営の占い師対策のひとつ。狼陣営が占いを騙り、村から信用を勝ち取ることで真占の機能を無効化する。
占い師を襲撃せず進めていくので一見狼陣営が非常に危険に見えるが、戦い方次第では有効な進行となる。
信用勝負の特徴
グレー噛みにコストを割ける
グレー襲撃は脅威と感じた村人や、狩人ぽい所、狐ぽいところなど狼陣営にとって様々なニュアンスが含まれる。
役職襲撃と異なりGJが出にくい為、護衛が入りやすい即抜きよりも噛み筋によるゲームメイクが容易になる。
真を正しく決めうちされると厳しい
信用勝負は一種の真アピ合戦である。本物の占い師よりも本物らしく思われなかった場合は絶望となる。
村が正しい位置を真占いとして決め打ちし、狩人に真占を常時護衛されてしまうと狐を含め全人外にとって厳しい状況が作られる。
信用差で負けないゲームメイクが必須
真占が人狼結果を提出したり、狐を溶かしたりすると狼陣営は原則不利になる。
前者は単純に1狼減り、後者は溶けたことで前日の占い指定と照らし合わせて占い真確がされるリスクが出てくる。
信用勝負に行く際は銃殺ケアや霊を消した上での黒結果提出など、騙り占い師を破綻させない努力と真占いが活躍しているように見せないゲームメイクが重要になる。
信用勝負に拘る必然性は無い
騙りの占い師が村から見事信用を得て、狐対応も済んだとしよう。
このとき取れる選択肢は「信用勝負継続」も良いが、信用を失い護衛が入らなくなったと思しき真占を襲撃で処理してもかまわない。遅めの即抜き(?)である。
真占が狼判定を持ってきたり、狐を溶かしたりすると狼陣営の被害が予想外に広がってしまう為それをケアする意味合いだ。
理想は占いローラーされることなく真占のみを処刑で処理することだが、圧倒的な信用差がなければ難しい。
視聴者目線でゲーム展開が面白い
占い師の信用勝負は人狼ゲームの醍醐味のひとつである。人間陣営最強の役職を本物と偽者がとりあうその様子は様々なドラマを生む。こと人狼放送においては信用勝負は視聴者的に明瞭な展開になり盛り上がりやすい。
無論即抜きからのグレラン大会も十分に面白いのだが、即抜きは放送のノリによっては水を指してしまうことがある。
例えば人気人狼プレイヤー2人が占いCOして「因縁のこの2人の対決がついに!」と煽っておきながら翌日即抜きされては視聴者的には少々残念である。
人気な方が早急に退場すると変な空気になることがありますけど…そういうゲームなんですよしゃーないしゃーない(棒
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