誰かを疑っていくのは人狼ゲームの基本だが、多くの場合確証がない中で疑っていくことになる。そんなときに注目されるのが発言による失敗(失言)や行動だ。
人狼をひくと夜の襲撃先を選んだり、人間陣営の誰かを狼に仕立てあげたりとやること・考えることが人間よりも多くなりがち。その結果、時に村陣営から見ても明らかな失言が出たり、矛盾した行動を起こすことがある。
今回は狼によくある失言・失敗とその誘導方法を考察する。
人外がやりがちな失敗 総合編
投票先と襲撃先を言い間違える
狼は日中の投票に加え夜に襲撃先を選んでいる。
吊られたのがAさん、噛まれたのがBさんのとき「昨日吊られたBさん」のように言い間違えることがある。「吊る」と「噛む」が混同するのは襲撃先も考えている狼だからというわけだ。
とはいえ初心者は村側でも混同することが多いので、これだけで黒と決定付けることは難しい。
襲撃されることを危惧していない
「明日言います」「今は言いません」など、慎重なプレイスタイルの人に多い発言。しかし村側であれば明日まで生きている保障はどこにもない。よって夜死ぬ心配のない狼の失言と取れる。
ただし真騎士のCOがあったり、2-1のときに占い黒が出た直後など夜襲われる位置がほぼ固定される場合この限りではない。
人外がやりがちな失敗 占い編
占って人間と出たところを殴る・投票する
自分で占って白判定が出ている人に投票したり狼の疑いをかけるのは完全に矛盾した行動。情報を整理しきれない初心者の占い騙りに多い。
連続ガード禁止村では2日目に占いCOが相対的に多くなる。この場合は初日白と知っていた人をどう扱っていたかで信用度が大きく変わってくる。
例えば初日白と判っていた人に投票したり、票を集める動きをとっていれば初日の白の位置と行動が矛盾していることがわかる。
対抗の黒判定の処刑に反対する
対抗の占い結果で黒が出てそこを吊る流れになった際、あからさまに嫌がった占い師は怪しいという考え方。対抗の黒判定=自分の白判定ではなく、対抗の黒判定=自分のグレー に過ぎない為だ。
嫌がった=黒判定が出たところを狼と知っている人狼もしくは狂人という疑惑ができる。勿論白を出したところに黒を重ねられた(パンダ)ときは自分にとっての白なので反対する道理がある。
初日の細かいルールに反した結果・理由を残す
初日から誰かを占うルールなのか否か、また占い先はランダムか指定できるのかで初日の占い騙りの難易度は変わってくる。それだけ失言のネタが増えるからだ。
「初日はAさんを占いました」
「初日はAさんを占いました、理由は~」
「もう占う人がいないのでAさんをもう1度占いました」
など、これらは全て失言。
騙る際は細かいルールを必ず確認すること。
人外がやりがちな失敗 騎士編
護衛成功しているところを殴る・投票する
GJ=人間という事実は真騎士には確定情報。そこを投票or疑う行動は辻褄が合っていない。
護衛先を急遽考えて整理できなくなってしまった人外の騎士騙りに頻出するミス。
不可能な護衛先を提出する
夜死んでいた人を護衛していたり、昼処刑された人をその日に護衛していたりなど騙りに不慣れな人ほど護衛先に矛盾が出やすい。
連ガ禁止村にも関わらず連続で誰かを守っていればこの時点で騎士としての信頼はほぼゼロになる。
騙る際は前日夜に嘯く護衛先を決めて、矛盾がないようにきっちり見直すことが重要。
失言誘導を狙う発言集
このように細かいルールの把握漏れは不慣れな人外陣営にどうしても頻出する。そこで村陣営になり役職COの真偽をつけたいときは以下のような発言で失言誘導を狙ってみると良い。
「騎士COのAさん---あなたはずっと誰を護衛していましたか?」
「占いCOのAさん---初日誰を占いましたか?」
「占いCOのAさん---なぜBさんを占ったのですか?」
このテの内容は村側から人狼への攻撃手段に見えますが、人狼の時に村人を狼に仕立てる為の理由付けや自身が失敗しない為の予防の為の知識としても使えます。