Village of Cyber (通称:VOC)というフリーゲームをご存知だろうか。
通常は大人数が集まらなければ遊べない人狼ゲームだが、このソフトではなんと1人でプレイが可能。
PC版→ダウンロード
経験者村に入りにくいという人狼初心者にとっては練習ソフトとして有用である。
また非常に近いシステムのゲームとして絶対的人狼がある。こちらもセットで遊んでみてほしい。
今回はこのゲームの詳細をいろいろと語ってみる。
Village of Cyber 基本ルール
プレイヤーは人間陣営の勝利を目指す
ゲームには人狼陣営、狐陣営、人間陣営が登場するがどのステージでもプレイヤーは人間陣営扱いとなっている。よってプレイヤーは村を平和にすることーーーつまり人間陣営勝利が目的となっている。
村に様々な指示を出す
プレイヤーができることは村への指示。占いCO・霊媒COの催促をしたり、投票先を指定したり占い先を指定したりと、とにかく村はプレイヤーの言うとおりに動く。
人狼放送で他人のプレイを見ていて、いつも何かしら突っ込みを入れている・・・そんなあなたにうってつけのソフトと言える。役を配られたAIとの騙し・騙されあいである。
登場人物は固定だが、役職はランダム
村に住む住民たちは名前と固定グラフィックが用意されているが、何の役職をひいたのかは毎回変化する仕様になっている。つまり、同じ配役の村であっても毎回展開が変わる。
VOCと実際の人狼ゲームとの違い
人狼と人間の結託がない
狐がいる村では人狼COからの狐告発や狼柱といった狐を倒す為の一時的な共闘が行われることがあるが、このゲームではそこまでの再現はされていない。
人狼は狐には負けていいと思っているのか狐がいなくなっているのか未確定の段階でも平然と占いCOを襲撃してくる。
狐がいる村では実質2陣営同時に相手にすることになり、一気に難易度が上がっている。
狐陣営が極端に村利な動きをすることも
狐陣営は狐陣営勝利を目指すというよりも完全にランダムで行動するアルゴリズムのようだ。
時として狼勝利に貢献したり、村勝利に貢献する動きをすることがある。
たとえば実践においては霊媒の複数COはほとんどの場合全員処刑されるが、処刑されたら負け確の狐が霊媒COしてくることが多々ある。以下の動画は狐が霊媒にCOし、かつ背徳が潜伏していたおかげで村の視界が一気に晴れる一例。
Village of Cyber 村に協力的な狐陣営 大型村
護衛先を指定すると一気に襲撃されにくくなる
潜伏している騎士に護衛先を複数選ばせる機能がある。白確定や真確の役職を護衛先に選んでおけば、ゲーム序盤はグレー噛みに終始させることが可能。
いわゆるチャレンジ噛みをしてくることが少ない仕様となっている。
破綻確定の潜伏役職COが発生する
その役職が確実にいない状況にもかかわらず、役職COを催促すると人外があっさりCOしてくることがある。状況で判断すれば明らかに破綻なのだが、平然とゲームが進む。
狩人の護衛指定を1点に絞りそこが襲撃された後に狩人CO
グレラン指示はグレランにならず、リスク高
グレランと指示したにもかかわらず確定白や共有COが吊られることがある。その共有者に入れたのが素村だったりするのは流石に笑えない。
最低でも毎度吊り先指定はかけておかないとゲーム崩壊のリスクが高い。
COタイミングや、発言を基にした推理ができない
通常はCOタイミングや順番で内訳を整理したり、「私は占い真狂だと思います」「私はこの人が本物だと思います」といった発言からグレーに情報を落としてもらうのが一般的な流れ。しかしこのゲームではCO、役職結果、襲撃内容のみで人外を追い詰めることになる。
最も、この単純化された情報の中で推理できる仕様がこのゲームの面白さであり、GENが初心者の練習用としてお勧めする最大の理由でもあるのだが。
Village of Cyber 動画紹介
Village of Cyber の12人村を使い、基本的な考察の練習をする動画を作ってみた。
【ゆっくり人狼講座】Village of Cyber で学ぶ実践的考察~簡易村編~
自分のペースで戦況・盤面を整理することができる点でもこのゲームは貴重です。実際に村に入る前のイメージトレーニングとしても活用できます。素直におススメの作品です。