(動画Ver)
人狼初心者のうちは経験者の思考や発言スピードに圧倒されることが多い。
そんなときにお勧めなのがメモを取ることだ。
今回はGENなりに思うメモをとるメリットやメモの取り方をご紹介。
主にオンライン人狼で使える内容をまとめていく。
この記事では以前GENが参加した第12回ただの横山が誘いたい人村を例に出し、実際にGENがとったメモを公開しつつ解説する。
興味のある方は動画とセットで参照いただけると幸いである(動画リンク)。
メモのメリット
状況が整理されやすい
数学の先生は「問題を読みつつ、まずは図を書きましょう」と指導する。
その真意は「状況を整理してから考えましょう」だ。これは人狼にも共通する。
メモを一度とってしまえばその事象のことを記憶する必要がなくなる。
メモを確認しつつ論理展開していくことでメモをとらずに進めるよりも相対的に楽になる。
把握漏れが減る
人外要素にされやすい「把握漏れ」だが、メモをとることで初心者ほど激減させることができる。
初日の占い結果をど忘れしてもメモをチラ見すれば無問題。これだけで初心者は相当に精神的余裕が生まれるだろう。
振り返りやすくなる
メモを見直すだけでもどんな村だったのかある程度思い出すことができ、反省の材料として使える。
あの時ああすれば良かった
次回はこう動いてみよう
といった考察は1村の経験を5倍・10倍に高める可能性を秘めている。
ログ(記録)が残る形式の人狼であれば文章なり録画なりで振り返ることができるのでこの限りではない。
メモの取り方
ノートなどに手書き
対面人狼で多用されるメモの取り方。GENは対面でこの形でメモっている。
速記が過ぎて字が汚くなり本人ですら読めなくなることもしばしばです()
スマホやPCで打ち込む
慣れれば手書きよりも圧倒的に入力速度が上がるので、長期的にはこちらがおススメ。
入力速度が上がるとあらゆるコストが他に使えるので有利。
後述するがGENがとるメモには文字を消す行程が発生するので、その意味でもこちらの方が速い。
メモをとるタイミング
参加している人狼ゲームの仕様により異なる。
対面人狼であれば原則昼議論中のみ。夜時間は基本的に頭を伏せる・目をつむる・アプリを触るなど何らかの行動を強制されるためである。
オンライン人狼であれば夜時間は狼や共有者以外は比較的手が空いている。
自身の考察を深めつつメモをとる時間として夜時間はフル活用すると良い。
メモの内容
同村者の名前と位置(対面限定)
GENは対面にはあまり出向かないので、リアルの人狼友人が少ない(悲しくはない、悲しくはない)。
そのため初対面も多く、どうしてもお名前とお顔が一致しない同村者が出てくる。
そこでゲーム開始前にはノートに大きな円を描き、円の外にGENを含めた同村者の名前をすべて書くようにしている。
名札で確認するのも良いが、字が小さかったり薄かったりすると(GENの視力の悪さもあって)読めないことが多かった。
ノートにまとめておくだけで昼議論での自身の負担が減ったので対面に不慣れな方には特におすすめだ。
顔は覚えていてもお名前を覚えられなかったという場合のおさらいにもなる。
COまとめ
占いCO 霊媒CO 狩人CO 共有COなどの欄を作り、戦況をまとめる。
誰が役職を名乗ったのか、誰がグレーなのか、誰が片白なのかを把握しておかないと議論についていけないので、メモをとるとなればまずはここから。
まとめ方の一例としては以下のようになる(GEN個人がわかれば良い認識で書いている点、ミスっているかもしれない箇所がある点はご容赦ください)。
りおん きさら〇 かずぺそ〇 あると〇 なぎ● はいぶり〇 人外:ひぐ・なぎ・霊1枚・?
ひぐ GEN〇 みすずなぎ〇 あると● きさら〇 はいぶり● 人外:りおん・あると・霊1枚・はいぶり
ひだきょう
ダンディー ひだきょう〇
あると ゆるねひぐ かずぺそGJ
かんざき なぎ かずぺそGJ
ポイントとして各占い師目線でのグレー・人外位置も同時にメモってしまうこと。
最初に占い師目線の全グレーを書いておきゲームが進むにつれ消していくと良い。
終盤になり人外位置が明確化した段階で残グレーを人外と書き換えると整理しやすい。
もちろんここまで書かなくても把握できる自信があれば不要である。
投票先
オンラインであれば「誰がどこに入れたか」という投票情報はどこかしら画面上にまとめられるシステムが多い。
途中で読めなくなってしまうシステムであればコピペしておくこと。
対面では原則として投票情報を体系化して表示はしてもらえない為、個々で覚えておくしかない。
とはいえ初日グレランの投票先をすべて暗記することは難しい。
局所的にメモっておくのは一つの手。
すべてをまとめようとすると手が追いつかなくなるのでどこかで妥協は必要になる。
おススメは任意順や順番投票の際に決定票や後半の票だけを覚えておく方法。
これらは影響力のある票なので翌日の議論の俎上に上がりやすく覚えておいて損はない。
一斉投票の際は気合である(投げやり
全プレイヤーの発言要約
こちらも主にオンライン限定で有効なメモ。対面だと時間・コスト不足で中途半端になりがちなのでお勧めしない。
参加者の名前をあらかじめすべて書いておき、その横から発言内容を要約した短文を書く。一例として以下の通り(駄文失礼)。
(初日寡黙)神崎:
ひだきょう:真狂ー真狼、
(初日寡黙)伏見やお:GENが嫌な狼は誰?
ゆうき:はいぶり白目。説明役。りおん(占い師)にプレッシャーかける。霊媒に狂がいた場合は霊媒結果問わない。
きさら:霊ロラ派。
あると:確認多め。ライン戦が見たい。みすずなぎ黒目。
ダンディー:霊ロラでおk
かずぺそ:はいぶり白目。グレー推しは残り時間的に厳しい。
はいぶり:グレーを推したい。クロス占い。ぼく護衛ください(寝たかもしれないが、初日は占いどちらか2択に寄せるべき)。
GENは思いついた際にメモる癖があるので、本人の発言に対して突っ込みどころをみつけたらカッコで追記するようにしている。
別の例として人狼殺というアプリではプレイヤー同士を数字で呼び合う文化がある。
参加者が9人の村であれば以下のように数字を縦に並べるだけで良い。
番号制文化があるならCOまとめと発言要約を混ぜるのも手。
以下のようにまとめると見やすい。
2:1真目高い
3:占いCO 4〇
4:1・3どちらの真もある。囲いはなさそう。
5:FO希望
6:FO希望
翌日の台本(オンライン限定)
夜時間を利用して翌日の議論で発言する内容をある程度まとめてしまう。
役職者や立場・戦況によって異なるがざっくり翌日に聞かれそうな内容は以下の通り。
占いCO→投票理由・占い理由・雑感
真確・白確→進行案
ほとんどの役職では投票理由と雑感ーーーつまり初日の感想が求められる。
占いCOであればそこに占った理由が追加される認識で良い。
これらは2つとも前述した全プレイヤーの発言要約を見ながら考えていくと良い。
前日はもちろん、前々日以前も踏まえて発言することができれば視野の広い印象を周囲に与えることができる。
真確や白確は人間側だと確定していることがほとんどなので、全考察を開示することが必ずしも村利となるわけではない。
入力速度に自信があるなら、一言一句に近いレベルで明文化してしまっても良い。
狼チャットがある国なら狼を引いた際に相方へ発言して欲しい内容全文を提示してしまう荒業もある。
以下は第12回ただの横山が誘いたい人村1戦目のGENの夜時間メモである(たびたび駄文失礼)。
ゆるねひぐさんすいません。初日ちょっと強くあたっちゃって。ゆうきさんはクロス護衛提案していただいたので
あると→りおん鉄板護衛
神崎→ひぐ鉄板護衛
かずぺそ グレーから吊るは良いけど、グレランにしちゃうと3狼の票が偏ってしまう気がしたのでかずぺそさんの指定吊りでも良かった気はしますかね
かずぺそさんのかんざきさんは後だしのCOでかずぺそGJの結果を重ねている。これが狂人(偽物)のムーブだとしたら、わざわざ白確定を増やす行為をしているので微妙では?
GENは片白だったのでそこまで発言を伸ばす必然性を感じておらず台本は少なめ。
襲撃された後も夜時間ネタバレにならない程度にだべる内容を考えつつ昼議論を聞いてメモっていた。
メモの練習方法
レベル1:観戦する村をメモる
自分が透明人間として村に参加している体でメモをとりつつ視聴する。
役職非開示(ネタバレなし)で感想戦をしっかり行っている村であると理想的。
メモをとりきれなければシークバーを戻してもう一度議論を聞く。
そういう意味で慣れないうちは生放送よりも録画やチャット人狼ログが無難かも
メモに限ったことではないが、録画された村であれば再生速度を上げて視聴すると練習効果が高い。
議論展開の速さに慣れることができ、1村を短い時間で視聴することになり効率が上がる。
スピードラーニングと同じ原理でですね
レベル2:何かをしつつ観戦する村をメモる
他のゲームをしながらや飯を食べながらなど「ながら」でメモる。
原則として音声タイプの人狼(通話or対面)放送で可能。
ちなみにGENはGMしながらメモるのが癖になっている。
終わってから感想を問われてもつらつらと述べられる状態になるので、GMには慣れてきたがメモに不慣れな方におススメ。
レベル3:実戦でメモる
メモとり最終形態。ゲームそのものへの参加が疎かにならない範囲でメモっていく。
ちなみに本当の最終形態はここまでの内容を脳内処理だけで済ませること。GENには程遠いが。
メモはあくまで道具
メモとは強制でも必須でもなく、あくまで道具・ツールのひとつである。
メモをとる時間がそもそも惜しい。メモをとる労力を他に使うべきだ
という意見も至極ごもっともで、このやり方は万能ではない。
また、メモは自分さえわかれば良いの精神が重要である。
今回は便宜上記事に掲載したが、元来人に見せるために書くものではない。
ご紹介したのはあくまでGENなりのメモの取り方である。
この記事で
よし!メモをとろう!
と考えた貴方は自分なりのメモの取り方を構築していただけると幸いだ。
メモなど不要、脳内処理で十分
というあなたはこれからもそのスタイルを貫いていただければと思う。
とある村の反省会で、初心者さんの「メモをとるという認識そのものがなかった」という事実を受け執筆しました。把握漏れが怖い・熟練者の記憶力や速度についていけないという方は可能な範囲で是非トライしてみてください。