人狼ゲームにおける「安定進行」とは?その賛否も考えてみた


「安定進行で行きましょう」
「安定進行ではないので微妙だと思います」

安定進行ーーー人狼ゲームに触れていると一度は聞くフレーズである。その名の通り村側の安定したゲームの進め方全般を指す(狼側の安定進行も存在するが今回は割愛)。

わかりやすい、混乱しにくい、村が勝ちやすい、狼が困りやすいなどメリットばかりが列挙されやすい安定進行であるが、今回はその詳細を見ていこう。

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人狼での代表的な安定進行

初日フルオープン(FO)


最初の議論時間で狩人以外の役職を出し切り、以降の追加COを認めない進行のこと。

冒頭に出し切ることでどこにどれだけ人外がいるのか捕捉しやすくなり、思考が明瞭になる。

翌日まで潜伏させると襲撃や処刑により真が活躍の場もなくいなくなってしまうリスク(ゲゲゲ進行)があるため、それをケアする意味でも多用される。

ローラー


役職COなど一定の条件でくくられた位置を全て処刑する方法。

一人しか座席がない役職のローラーは数が増えるほど偽物(人外)を多く倒せることから長年にわたり愛用されている。安定進行の代名詞のひとつとも言える。

初日役職を募ると、占い師2名、霊能2名が名乗り出た。こんなときよく提案されるのが 「霊媒をローラーすべきだ」 という意見...

バランス吊り


名前からして安定進行ぽい処刑方法。基本的にはそれぞれの占い師から黒を打たれた位置を処刑していくこと。

例えば占い師2名が黒を出したとしよう。以下にまとめてみる。

占いCO
A a●
B b●

この場合に2日かけてab両者とも処刑してしまう方法がバランス吊りである。村は確実に1狼を倒せたという確定情報が得られる。

「2人黒出たんでバランス吊りで良いと思います」 AさんBさんがお互いに敵同士と思われるときに、AさんBさん両方を吊ることをバラ...

理想は詰み


安定進行を取る目的の一つ。狼陣営がどうあがいても勝てない状態を作ることを「詰み」と呼ぶ。

狼側の占い師が破綻したり、残り縄数的に絶対に逃げきれないルートに入ってしまえば村は作業のように順々に処刑していけば勝ててしまう。

ローラーやバランス吊りなどの安定進行は狼が詰むルートを作っていくための過程ともある種置き換えられる。

人狼ゲームで安定進行が好まれる理由

思考が単純化され、考えやすいから


安定進行をとることで村側は思考が単純化されるーーー端的に言えば考えることが減り、わかりやすくなる

例えば霊媒師が3人COして全員をローラーしたとしよう。そうすれば処刑回数は3回使ってしまったが2人の敵陣営は確実に倒したという情報が得られる。

占いが2COしてそれぞれが黒を出したのでその黒2人を処刑したとしよう(バランス吊り)。処刑回数は2回消費したが確実に1黒(1匹の狼)は倒したという情報が得られる。

これにより「現在最大何人外残っているのか」という考えが常時可能になり非常に便利。「残り人外数的に今日はここから処刑するべき。この辺りから話を聞きたい」という思考が自然と出ると強い。

有限な時間の中で無駄を減らし、狼を倒すための直接的な考察や議論にコストを割くことができるのは安定進行の強み。

人外がボロを出すまでの時間を稼げるから


村は自身が人間だと知っているので真実しか言わず、単純に狼を探そうとする。一方狼陣営は嘘をついて村に紛れ、夜時間は襲撃や狼会議という村にはない負担が常時かかり続ける。

この前提に立つと狼の方がやることが多いので、ゲームを長期化させればどこかでほころびが生まれる期待値が上がる。

長引かせることによって狼側がミスをすればそこで村勝ちへ一気に近づく。よく言われる「詰み」はその代表格。

人狼ゲームにおける安定進行否定論

ここまで安定進行の強みを述べてきたが、安定進行絶対論者へのアンチテーゼとして以下のような意見もある。

慣れた狼はそもそもボロを出さない


安定進行の精神のひとつとしてここまで述べた「最終日目的・長期化」がある。

しかし熟練した狼ほど長期戦に慣れているので、安定進行前提の思考が頭に入った上で行動することがほとんど。

安定進行で進めても狼がミスをする土壌が皆無ではどうしようもないのではないか?という意見。

狼は噛みでゲームメイクできる


「後半になるほど狼が不利になる」という前提がそもそも間違っているという考え方。

狼は襲撃によって敵陣営を減らすことができる。そして襲撃は原則「狼にとってやっかいな位置」が選べれる。

この前提に立つと、ゲーム後半ほど狼にとって都合の良い人間が残りやすいことになる。

それなりに慣れた狼は自身が詰んだり不利になるような噛みやムーブをそもそもしない。安定進行どころか村にとって不安定な進行になることも多いのでは?ーーーという意見。

ーーー以上、双方からの意見をGENなりに咀嚼してみた。

ちなみにGENは「状況による」という最もつまらない立場であるが、原則は安定進行派である。

必ずしも最終日に行かなければならないとまでは思わず、最終日前日・前々日の段階で安定進行よりも攻めた処刑位置を提案することもある。

安定進行に負けない狼になるには

熟練の狼には安定進行されることは前提としてのゲームメイクが求められるが、初心者はこの圧に押し負けることが多い。

最後に初心者狼が安定進行に負けないための簡単なポイントを2つほどあげる。

グレー噛みをしない


配役や人数にもよるが、完全なるグレーは基本的に処刑対象(スケープゴート)として残しておく方が狼は戦いやすい。

役職者や片白など、村により損害になりやすい位置を襲撃することで結果としてグレーが多く残り逃げ切り態勢がとりやすくなる。

勿論狩人狙いや護衛が厚そうなことを理由に役職を避けてグレー噛みするパターンもあるので万能ではない。

最終日から逆算できるようにする


村が安定進行をとった場合は高確率で最終日までゲームが続くことになる。

これに狼で打ち勝つには「最終日まで行った場合はどうやったら勝てるのか」を逆算的に考えていくことが必要になる。

ゲーム外は勿論のこと、ゲーム内であっても最終日からの逆算は非常に重要な思考の流れなので覚えておいて損はない。

極めて基本的な話になるが、始まった段階で原則の処刑回数を数えておくのは非常に重要。何回目の処刑で最終日になるかがわかっていないとそもそもこの思考に至ることができない。

縄数(吊り回数)とは---人間チームの攻撃である昼が何度来るか(処刑回数)を示したものである。処刑回数が3回なら「3縄」「3...
管理人GEN
「安定進行を理解することが人狼で押し負けない第一歩です。先読みして動ける方は単純に上手な狼だなぁと感じるGENです。」
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