「PP回避で●●さんを処刑しましょう」
ゲーム終盤になると登場する言葉としてPPがある。今回はPPの詳細について見ていこう。
PPについて
PPとは
原則狼チーム側のみが可能な戦術。第3陣営がいる場合など例外もあるが今回は省略。
PPはPower Play(パワープレイ)の略。狂人と狼が共に狼陣営COをして多数決で村人を処刑する戦法。
また、第3陣営が第3陣営をCOすることでPPを起こす恋人PPや狐PPなども原理的には可能である(あまり見かけないが)。いずれも上級者向けの配役なので最初のうちはPP=狼と狂人が露出した上での連携の認識で問題ない。
PPができる条件は狂人の数+人狼の数>(狂を除く)人間の数 という状態で朝(昼議論)を迎えること。以下、具体例を見ていこう。
PPの典型例
朝5人 狂狼狼村村
朝7人 狂狼狼狼村村村
狂は人狼チームなので、多数決では狼チームの票が1票多くなる。
狂人が狂COして、狼が狼COすることで村人を処刑する流れを作る。成功すれば人間陣営が結託して票を狼に集めても村人が吊られるので狼陣営勝利が確約される。
村チームのPP対策
PPの前日までに狂人を吊る
PPは村チームに不利なことから事前に狂人を吊れば防止策になる。
狼ぽくはない(黒が出ないであろう)が、狂らしき位置を吊るのは最も無難な対策として頻出する。
PP誘導・破り(回避)
市民側が狼ぽい立ち回りを見せて、狂に狼であると勘違いさせる。
PP可能な状態になったら狼よりも先に狼COして狂を説得する。成功すれば狂を市民が騙して最後の狼(LW)を吊るという理想的展開になる。
※初日からの立ち回りが市民よりだと狼に押し負ける難しい戦法。
「PP=負け」ではないとはいえ、最終日狼COするだけではまず騙せない。これまでの襲撃先や、噛んだ理由、狼の仲間は誰かなど矛盾のないストーリーを初日から構築する必要がある。
白確を過剰に守らない
狩人が通常は護衛候補にしやすい白確だが、PPになりそうなときは例外。
最終日に前述のPP回避を村側が起こしても白確定が残っていては白確が狼COするというばればれの騙りになってしまい狂人には嘘とばれてしまう。
PPが懸念されるときは白確定はそこまで護衛候補に入れないこともひとつの方法となる。
またこの理屈は狼陣営にもそのまま当てはまる。PPを成功させたいのであれば白確定を最終日まで残して襲撃していくのがお勧めだ。
2狼以上残してのPP対策
狼が2匹以上残っている最終日の場合=5人以上でのPPはまともに決まると村陣営は100%勝てない。これは1日狂人を騙せてもゲームが終わらないためだ。
ゲームが続いた=前日吊られたのが狼という情報が出る為翌日狂人は100%狼陣営・村陣営を判別できてしまう。
よって2狼以上残りでのPPになる前に、前述の狂人候補を吊っておくことが村として保険になる。
狼の狂騙り(PP偽装)
狼村村の状態で狼が狂COする。成功すると村人2名はPPと勘違いして互いに狼COしてつぶしあう。
上手く行けば完全なる狼一人勝ちとなるが、
・狂が狼臭を残して死ぬor狂ニートであるor役欠けルールである
などと必要な条件が多い。
RPPについて
RPPとは
狼と狂の意思疎通がとれても狼が確実に勝利できない不完全なパワープレイ。
RPPは Random Power Play(ランダムパワープレイ) の略。
発動条件は 狂1名 狼の数=人間の数-1 で朝を迎えること。具体例を出してみよう。
RPPの典型例
朝6人 狂狼狼村村村
朝8人 狂狼狼狼村村村村
狂を狼側とカウントすると狼陣営と村陣営の数は同じ。よってそれぞれが1箇所に票を集中させると同票になる。
同票になった場合はランダムで処刑するルールが多い(引き分けや犠牲者なしルールも存在する)。
やるならRPPよりPPがええよなぁ(と個人的に思っている)。
最終日直前が狼があまりに不利な展開で、RPPで勝率を5割にする方が相対的にマシと判断した場合は積極的にRPP進行に向かう場合もある。
人狼放送では勝敗が確定したPPではある種の茶番が始まりますが、それが結構好物だったりします。