人狼歴10年が人狼ゲームにおける狩人アーマーについて考えてみた

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狩人アーマーという言葉を最近知った。

内容は狩人でないにもかかわらず、狩人を騙ることで真の狩人を保護するというもの。

個人的体感だが人狼ジャッジメント人狼殺では一定の頻度で使われている戦術のようだ。

今回はこの戦術に思うところをまとめてみた。

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狩人アーマーの成功例

ケース1:アーマー枠が噛まれる


素村Aがグレーから狩人COし、その日は別の位置(C)を処刑した。

同日夜にAが襲撃され、翌朝真狩Bが狩人COしてきた。

まとめると以下のようになる。

狩人CO
A(素村)(噛み)
B(狩人)
C(素村)(処刑)

Aが真の狩人の代わりに襲撃されたことで真狩Bを保護できている。

Bを保護できたーーー狩人アーマー成功というわけだ。

ケース2:アーマー枠が後日村スラ


もう1つの成功例。

素村Cが処刑されるまでは同じだが、同日夜の噛みがAに入らずグレーの素村Dに入った場合は以下のようになる。

狩人CO    素村CO
A(素村) →  A(素村)
B(狩人)
C(素村)(処刑)
D(素村)(襲撃)

このケースではAが翌日素村にスライドーーーつまり村スラすることでBの真狩を確定させる。

人狼ゲームにおける村騙り・村スラは結局アリ?それともナシ?
村スラは村騙りの一部なのか?村騙りのそもそも論。

Aです 村人スライドします 真の狩人はBさんです

狼はABどちらが狩人かわからなかったので襲撃を避けた。

めでたくBの保護に成功したーーー狩人アーマー成功となる。

狩人アーマーの問題点

ここまでは上手くいったとされる例を示した。

しかしGENの結論は「狩人アーマーは非推奨」である。理由を以下に示す。

そもそも「アーマー」になっていない


アーマーという言葉を

「真役職保護の目的で村側が別の役職を騙ること」

と定義すると、ここまでは狩人アーマーもアーマーとして成立している。

しかしここで追加前提がある。それは村が混乱を招かない範囲に限定する必要がある点だ。

Bが真狩であることを証明できない


先の2つの成功例は「Bが単独COになったので真狩が保護できた」という論理。

しかしそもそもBが真狩である確証は得られない

グレーに人外が混ざる可能性がある以上、Bが狂人や狼といった可能性は残り続ける。

村騙りを容認した場合素村である可能性すら出てくる。

真狩の疑惑が増える状態を作ることをアーマーとは呼べないだろう。

ちなみに「Bが潜伏してAを護衛できればA襲撃によりGJが出て真狩証明になる」という論も一応存在する。

B目線対抗でほぼ人外確定のAを「素村のアーマーであることを見越して護衛する」というのは中々困難な話ではないだろうか。

付け加えると、狼がA襲撃に入るのはAを狩人と誤認するからである。

得られた情報量が同じにもかかわらず「狼は誤認して村側(真狩)だけ誤認しない」という状況成立はやはり困難に思われる。

Aが素村であることを証明できない


「Bの真狩が証明できない」ということは「Aの素村も証明できない」となる。

たとえばAが撤回前(村スラ前)に襲撃されるとAが真狩だったのではないかというパターンが新たに発生してしまう。

Aに真狩の座席をとられればBは自動的に人外扱いとなってしまう。

また先に素村Aが狩人アーマーのつもりで狩人COし、それにつられて真狩Bが狩人COしてきては元も子もない。

Aはただ狩人露出に一役買っただけとなってしまう。

「白確であれば狩人アーマーもあり」という意見もたまに見かけるが、狂人も白判定と出るのでやはりAの素村証明が困難であるデメリットはぬぐえない。

潜伏狂人があり得ない盤面であれば一応可能? この辺り再考するかもしれません

遺言直後の狩人騙りではどうか


人狼殺では遺言時であっても処刑者はもちろん、生存者もチャットが可能となっている。

では処刑確定後の遺言タイミングで生存者の素村が狩人CO(狩人アーマー)を仕掛けるとどうだろうか。

残念ながらこれも結果は同じだ。処刑後なのでAに縄がかかったり議論が停滞する心配はなくなるが、そもそもAが噛まれようとも残されようとも結局後日Aの内訳を議論する羽目になる。

なお人狼殺6人村においてGENがほぼこれそのものの経験をしたので、ツイッターにてアンケートをとってみた。

結果を以下に示しておく。

有限なコストをどう使うべきか


村騙りからの撤回(スライド)は村陣営が一時的とはいえ嘘をつく行為である。

村陣営が勝つための原則論として「村陣営は事実を発言している」という前提が必要になる。

人外はともかく、村側まで嘘をつきだしては村が厳しくなることは想像に難くない。

冷徹な言い方になるが、村が嘘をつくと後に訂正しても嘘をつかれた分だけの余計なコスト(労力&時間)がかかってしまう。

狩人アーマーに限らず村騙り全般にこのデメリットが付随することを忘れてはならない。

村騙りはタミフルである。両陣営を混乱させる可能性を秘めているが、元々情報量の少ない村には同じ混乱要素を落とした時総じて不利になりやすいと初心者の方ほど意識していただけると幸いだ。

なお共有者の霊アーマーのように村をそこまで混乱させない戦術であればこの限りではない。

人狼ゲームにおける霊媒(霊能)アーマーとは?【解除と継続】
この戦術最初に作った人がそのまま戦術名で良いと思うの。

最後に、先日ツイッターにて狩人アーマーについてアンケートを実施したので結果を以下に貼ってこの記事の締めとさせていただく。

管理人GEN
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「狼より少ない情報で戦わなければいけない村人陣営は、極力嘘をつかず戦ってほしい」というのがGENの個人的願いです。読者の皆様はどうお感じになられましたでしょうか。

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