レジスタンス:アヴァロンは人狼系ゲームのレジスタンスをリメイクしたもの。ゲームバランスが良く、洗練された良ゲーである。最低参加人数も5人と遊びやすく評価が高い。
今回はそんなレジスタンスとレジスタンス:アヴァロンの詳細を見ていこう。
レジスタンス:アヴァロンの世界観
とあるレジスタンス組織が極秘任務を遂行しようとしている。しかしメンバーの中には一部スパイが紛れ込んでいる。
彼らはスパイを警戒しつつ、クエスト(ミッション)の遂行を目指す。
市販の「レジスタンス:アヴァロン」では アーサー陣営 vs モードレッド陣営 という構図になっているが根底の世界観は同じだ。
レジスタンス:アヴァロンの基本ルール
2つに分かれたチーム戦
参加者をレジスタンスとスパイに分ける。レジスタンスチームは青チーム、スパイチームは赤チームともいう。青チームは人間陣営、赤チームは人狼陣営に置き換えると判りやすい。
チームの割合は人数ごとに異ななる。今回は6人(青4人、赤2人)で考えてみよう。
以下、青チーム・赤チームという表記で統一して解説する。
青チームはクエスト成功、赤チームはクエスト失敗を目指す
世界観をなぞり、青チームはクエストの成功、赤チームはクエストの失敗が基本目的となる。
クエストは5回行われ、3回以上成功すれば青チームの勝利、2回以下なら赤チームの勝利となる。
クエスト参加者を誰にするか話し合う
参加者全員でクエストの参加者を決めていく。一見皆がクエスト成功を願いつつ人選しているが、中には失敗を目的とするスパイが混じる。この様は人間に紛れた人狼を探すそれと酷似する。
人狼ゲームで置き換えるとクエストの参加者選びが昼時間、クエスト遂行は夜時間に当たる。
これを5回繰り返し勝敗を決めるというわけだ。
レジスタンス・ゲームの流れ
①クエスト参加候補を選出
ランダムで1人リーダーを決め(じゃんけんなど)、リーダーは自身を含め数人をクエスト参加候補として提案する。
第1クエスト~第5クエストまでクエスト参加人数は決められており、ゲーム参加人数によって変動する。
第1:2人
第2:3人
第3:4人
第4:3人
第5:4人
②過半数から承認を得る
参加候補について全員で承認or却下の一斉投票を行い、過半数が承認したらクエストを遂行する(③へ)。承認が過半数未満だったときはリーダーを隣の人に交代して再度参加候補を提案する(①へ)。
5回繰り返してメンバーが決まらなかった場合はそのクエストは強制失敗となり次のクエストへ移る。
③クエスト遂行
クエスト参加者は青(成功)か赤(失敗)の結果を提出する。
赤チームは成功の結果しか出すことができないが、青チームは成功と失敗どちらも出すことができる。
参加者のうち全員が成功が出せばそのクエストは成功、1つでも失敗が混ざれば失敗となる。
参加者の出す結果は誰が出したかまでは明示されず、失敗が混ざったとしても誰が失敗を出したかはわからない。
つまりクエストが成功したとしてもそのメンバー全員が青チームである保証は無い。
クエストを終えたら次のクエストの為の人選の議論に戻る。
④ゲームの決着
①~③ を5回繰り返して、クエストの成功数によって勝敗を決める。成功2回以下なら赤勝利、3回以上なら青勝利となる。
以上がゲームの基本的な流れだ。とりあえずの役職はレジスタンスとスパイだけで遊べるが、慣れてきたら以下に紹介するそれ以外の役職も追加してみよう。
青チームの役職
レジスタンス(アーサーの家来)
特殊能力を持たない青チームの基本役職。成功結果しか出すことができない。後は議論で赤チームと戦う。人狼ゲームでいうところの素村・村人・市民。
マーリン
赤チームの位置を完全に把握している能力者・・・と聞くと、強すぎてチートに見えるが後述のアサシンの存在によってバランスが担保されている。イメージとしては初日から全位置を把握している占い師(メンタリスト)に近い。
パーシヴァル
マーリンの位置を把握できる。
赤チームの役職
スパイ(モードレッドの家来)
赤チームの基本役職。成功・失敗どちらの結果を出すことも可能。スパイはお互いの位置を把握している。人狼ゲームでいう人狼に近い。
モードレッド
マーリンに正体を見抜かれない役職。
アサシン
赤チームが負けたときの最後の希望。赤チームの負けが確定した後、アサシンがマーリンの位置を的中させると赤チームの逆転勝利となる。この能力のためマーリンはマーリンCOや、マーリンが透けてしまうような露骨なプレイができなくなっている。
こう見るとワード人狼の逆転ルールに極めて近い仕様となっている。
レジスタンスの基本的コツ
青チームの基本は(メンバー決め採決時の)却下
5回連続で承認されないとクエスト失敗となるので心理的に承認したくなるのだが、言い換えると4回までは却下されても大丈夫。
安易に承認すると赤チームがリーダーの際に赤チームが思うがままの人選になってしまうので青チームは積極的に却下していって問題ない。
赤チームはクエストに1人だけ紛れ込むことを目指す
赤チームは全員がクエストに積極参加した方が単発では失敗させやすくはなるが、勝ちやすいかといわれるとそうでもない。
2人以上スパイが紛れて失敗結果を全員が提出した場合、其のクエストに2人以上スパイがいることが露呈してしまう。
ex)2人クエストで2人共が失敗だった場合、参加者2人はスパイ確定
よって基本的には赤が1人紛れたクエストにすることを目指そう。
赤チームの時にわざと成功する
赤チームがあえて成功を出すのが有効なこともある。その心はスパイであることを悟らせない為。
ゲーム前半から赤チームの位置がばれるのは致命的なので、前半のクエストで成功を出していくのは有効となる。
また少人数クエストの場合に成功を出すのも有効。失敗したときスパイ候補が極端に限られてしまうからだ。
失敗を出すなら、2人クエストよりも4人クエストの方がスパイが紛れやすくなるのは数字から見ても明白だ。
原則論に戻るが赤チームの目標は3回以上のクエスト失敗である。クエストメンバーに選ばれたらまずは失敗を出すこと。成功を出すのが有効なのは前述の特殊な条件下に限られる。
レジスタンスの良い所は処刑や襲撃といった途中離脱・脱落が一切ないこと!参加者全員が最後まで遊べる点は人狼ゲームにはない魅力といえるでしょう。