ゲームタイトルにもなっている人狼。今回は人狼の仕事と基本戦術を見ていこう。
動画版「人狼の基礎」を作りました
役職「人狼」の能力・仕事
人間の見た目で村に紛れ込む
村を滅ぼそうと企む狼陣営---その代表格が人狼だ。
人狼は仲間同士誰が狼か把握しており、システムによっては夜時間に狼同士でコミュニケーションを図ることができる。
占い結果や霊媒結果では当然のことながら人狼(黒)判定が出る。村側にとってこの情報は極めて重要となる。
夜に村人(人間・市民)を食べる
夜時間は人狼最大の攻撃である襲撃がある。人間陣営になるべく損害を与えるような襲撃先を選びたいところ。
白確定や役職者を消すことができれば、大きく有利な戦況にすることができるが狩人(騎士)の護衛が入っている可能性もあるので簡単には行かない。
総合的に判断して噛み先を決めていこう。
また、村陣営は襲撃先を推理材料として利用する戦い方も可能。経験者になると当然のように用いられる考察なので覚えておこう。
人間が処刑されるように昼議論を誘導する
人狼の勝利条件は人狼の数が0になってしまうこと。そして人狼が減る可能性があるのは昼の投票による処刑のみ(例外を除く)。
つまり有限な処刑回数を村人で使い切ることができれば人狼勝利である。人狼をひいたら、昼議論で狼が減らないように尽力するのが基本の仕事となる。
人狼の主な戦術
占い騙り
「占い師です!この人が人間でしたor人狼でした」と嘘をつく戦術。
欠けなしルールで占い師が1名しか名乗り出ず本物を確定されると人狼陣営にとって非常に苦しい為、誰かしらが占いを騙ることが一般的。
身内切り
狼でありながら狼の仲間に投票すること(またはそれに類似する行為)。翌日の霊媒結果で黒が出たときに「黒に投票したのだから私は人間です。仲間をわざわざ処刑されやすくする狼などいません」と主張できる。
白塗り
仲間の狼に
と言って、投票されにくくすること。
敵陣営である村人に「人間らしい」と言うのも手。
それっぽい理由で白塗りできれば「全うな理由でこの人を人間らしいといったのであなたも人間らしい」と村人側から白塗りしてくれることがある。いわゆる受動的な白塗りである。
霊騙り
などと、霊媒師になりきって嘘をつくこと。前日処刑された人の結果を発表するだけで良いので占い騙りに比べると難易度は低い。
騎士騙り&騎士臭を出す
などと狩人と嘘をつくか狩人らしさを出す行為。グレーに潜伏した狼が取れる騙りとしてはもっともポピュラー。
票合わせ
狼が全員同じところに投票することで、狼が処刑されにくくすること。いわゆる組織票である。村陣営がこれに対抗する為に指定吊りを行うこともある。
噛み合わせ(一部オンラインのみ)
襲撃と投票を同時に処理する一部オンライン人狼では、意図的に襲撃先と投票先を人狼陣営が合致させることにより夜時間の犠牲者をなしにする戦術がとれる。積極的に使う戦術ではないが頭には残しておこう。
パワープレイ(PP)
狂人が生存している状態であれば、普段は人間チームを装っている人狼陣営が全員名乗り出る戦法をとることができ、これをパワープレイ(PP)という。
条件は限られるが、状況によっては100%勝利することができる。
人狼になったらどう立ち回ればええの?
スタート時、狼が何匹いるかで変わる。3匹以上いるなら初日に占or霊COして真役職と対抗して役職機能をつぶしにかかるのが良い。狂人がいる村なら、この役職は狼がつぶしました!というメッセージにもなる。
多種多様な戦術については上記記事リンクにて参照して欲しい。
各種騙り戦術について共通するのは真(本物)役職目線を忘れないことである。占い師なら自身が人狼結果を出した人は全力で処刑してほしいと希望し、霊媒師なら人狼判定が出た日の投票を洗うなど本物目線で当然の行動をとり続けることが第一歩となる。
同様にグレーに潜伏した場合は素村や狩人の気持ちを忘れないこと。
「w」「k」「f」の意味は?
オンラインでは「w」は「笑」の置換。wが草に見えることから面白い・大笑いする様子を「草」「草生える」「大草原」と言い換えることもある。
人狼では意味が全く異なりwと言ったら狼を指す。狼の数をwolfの頭文字をとって1w 2wと表記する。残り1wの場合は、LW(ラストウルフ)と表記する。
他にも人外陣営(人間陣営以外の陣営)については省略表現が多い。狐はfoxの頭文字からfと表記する。狐1匹の村なら1fだ。
狂人はローマ字にしたときのkyoujinnの頭文字からkと表記する。狼2匹、狂人1人の村なら2w1kと表す。
襲撃先を選べる唯一の立場であり、同時に最終日までのゲームメイクを能動的に考えられる立場でもあります。村が面白く感じるかのひとつの要素は、人狼の立ち回りにあると言っても過言ではありません。