狐・妖狐とは---狼チーム、人間チームにも属さない第3勢力。非常に特殊でゲーム中の立ち回りも特殊。
また狐に良く似た役職で吸血鬼がある。こちらは記事最後に補足としてご紹介。記事のメインは狐についての解説とする。
ある程度人狼ゲームに慣れていないと狐ありの村は難しく、混乱しやすい。1匹入るだけで別ゲーといわれるこの役の詳細を見ていこう。
狐の勝利・敗北条件
狐は狼と人間の数が同じになるか、狼がすべていなくなれば勝利。つまり狼or人間陣営の勝利条件を満たしたとき生きていれば勝利。狐が勝利したとき狼・人間陣営は負けとなる。
村が勝った時の狐横取り勝利はわかりやすいが、狼が勝った時の横取りは少しわかりにくい。
狼の勝利条件は「人間と狼の数を同じにすること」であり、狐は役職結果等では人間判定が出るが(後述する)あくまで判定だけでありゲーム中は狐とカウントされている。
例えば 狼狼村村狐 や 狼狼狼村村村狐 は狐を除いた2つの陣営の数が同じになっている。よってこの時点で狼の勝利条件を満たし、狐の単独勝利(村・狼の負け)となる。
敗北条件は昼に処刑されるか、占われて後述の呪殺されてしまうこと。狐は大型村でも配役1人の場合が多く、勝率は非常に低い(1~2割)とされている。
狐の特徴
狼に襲撃されても死なない
夜に狼に襲撃されても死ぬことはない。狐が襲撃されたときは夜の犠牲者なしとなる。騎士の護衛成功(GJ)のときと見分けがつかないのがポイントだ。
占い師に占われると死ぬ(呪殺・溶ける)
占われると死んでしまうのが狐最大の弱点。狐が占われて死んでしまうことを呪殺・溶けるという。なお占われた結果は人間と表示される。
占い・霊能結果は「人間」と出る
狐を昼に処刑したり、夜に銃殺が出ても翌日の役職結果はどちらも白と出る。つまり、人間がいなくなったとき。狐がいなくなったときの見分けがつかない。直接狐の勝敗には関わらないものの、人間・狼チームにとっては厄介な要素。
狐がいる村の基本事項
夜の犠牲者数の変化と占い師の立ち回りの変化
占い師が夜に狐を占えば呪殺され、狼の襲撃と合わせて2名犠牲者が出る。この時点で狐は負けとなり、人間vs狼の人狼ゲームに戻るわけだ。
人間も狼も2名死体が出た時点で狐がいなくなったことを知る。狐ありの村では最も分かりやすい展開といえる。
なお、狐生存可能性があるときに犠牲者0・1名のときは狐無し村よりも圧倒的に必要な考察が増える。
狐のいる村での犠牲者数による考察をまとめた記事は以下リンクにて。
また犠牲者数の変化により占い師の立ち回りが大きく変化し、村がとるべき戦術も増える。
これらを頭に入れておかないと狐あり村をまともに遊ぶことは難しいといって良い。
村と狼の共闘
ゲームが進行する中で狼が狐が誰かを確定できた場合、狼の1人が狼COし「Aさんを噛んだが、夜死ななかった。よってAさんは狐です。」と村に伝える。
狼を1人犠牲にするが、第3勢力から倒す戦い方は頻出する。
敢えて占い師を食べない狼
真占い師が狐を溶かして夜に犠牲者が2名出ることは狼にとっても村にとってもわかりやすい。
よって狼がしばらく真占いを生かしておくこともある。例えば初日占いCOが4人出たら通常はローラーだが、真占いの呪殺まで待つという戦術もとれる。
ただし占い師の銃殺により、占い師の本物が確定されてしまうのは狐を倒せたとしても総合的には狼不利に働くことがほとんど。
よって真占いの占い先をかみ続けたり、初日夜から占いを襲撃したり狼自身が占いを騙り占い先を噛む事で占い破綻を防いだりと狼と占い師の立ち回りが普通村以上に村に影響を与える。
おまけ 吸血鬼ってなんぞ?
占われたら死んでしまい、勝利条件は狐と同じの第3勢力。狐との違いは、吸血鬼が処刑された翌日の霊結果や吸血鬼を占ったときの占い結果では人間ではなく「吸血鬼」と出る点。
村には吸血鬼が死んだタイミングがわかりやすくなり、狐よりも村の混乱が若干おきにくい役職となっている。吸血鬼が導入されているものとしては「人狼ゲーム~牢獄の悪夢~」というアプリが有名である。
配役がひとつ変わるだけで別ゲーと化す人狼ゲームですが、狐はその代表格とも言えます。初日の議論内容をガラリと変えてしまう影響力を持った役職です。