人狼ゲームで大半を占める昼議論ーーーここでどういった話題が話せば良いのかは当ブログでも色々と述べてきた。
今回はより深く会話術まで掘り下げていく。
話すスピードはどれくらいがベストなのか? 嫌われがちな暴言や煽りは戦術的にどう使うことができるのか。 マナーや礼儀は度外視して「人狼ゲームの勝率を高めるための会話術」を考えてみよう。
有効な会話術の定義
昼議論と日常会話は目的が異なる
日常会話の目的は「他人との円滑なコミュニケーション」である。
GENは心理学を少々かじっているが、以前紹介した「会話内容を要約して返す」は良い日常会話の典型と言える。
一方、人狼ゲームの昼議論の目的は「自陣営の勝利」である。つまり会話の目的がそもそも異なる。
人狼ゲームで発言する意味とは
会話を主としたゲームなので、会話術の工夫次第で有利に立ち回れる余地はありそうだ。
自陣営が勝つことを目的とすると、勝つために必要な会話とは場に影響を与えることだ。
投票先・襲撃先・能力行使先などを自陣営に有利なゲーム展開になるように誘導できれば理想である。
心理学系の本で多い「相手を意のままに操る」がもしも人狼ゲームでそのまま使えたら?---最強PLの誕生と言えるかもしれない。
これ以降、紹介する会話術は発言力(発言の影響力)を増すことに主軸を置いたものである。
人狼ゲームで使えそうな会話術
感情ワードを頭と末に入れる
スピーチの多い職種で用いられる方法。
この話術は発言の影響力を増すという研究結果があり、実践した有名人も多い。
②:「すごくありがたかったです。昨日の貴方の発言のおかげで今真とれてますから。感謝です。」
発言内容は同じだが、①よりも②の方が力強く感じないだろうか。
今回はポジティブな感情をあげているが、否定的な感情でも使い方は同じだ。
相手の予想と逆の言動をとる
同じ事象に対して違う反応をする話し方。
A:「(あーよかった)」
X:(数分後)「Aさん人狼ぽいと思いました」
A:「(え!?さっき人間らしいって言ってくれたのに!)」
一度提出した内容を更新することで相手に精神的負荷をかける。負荷のかかった相手はそれを払いのけようとする分こちらの意図通りに動かしやすくなる。
相手の心を揺さぶりたければまずは自分の感情を揺さぶろうというわけだ。
しかしそもそも矛盾を突くゲームである。いたずらに連発して一貫性の無い表現と判断されると人狼ゲーム的には不利である。
よって個人的には別の方法を推奨する。
具体的には話す感情と表情や動きを別にする方法だ。「許しません(憤怒)」ではなく「許しません(笑顔)」の方が怖く感じるあれである。
しかし揺さぶった後に何故揺さぶったのかが説明できないと意味が無く、むしろ混乱を招くだけになってしまう。
1対1の勝負での有効性は高いが、人狼ゲームにおいては総合的に扱いの難しい会話術に数えられる。
早口で喋る
短期人狼においては同じフレーズなら単位時間当たりの情報量が増えるメリットがある。
人狼ゲーム中のみ早口な人は概ねこれを理由に早口になっている(と思っている)。
しかし、心理学的に見ていくとこれ以外にも結構なメリットが見つかる。
研究結果によると早口の人には「知性的で客観性が高く、カリスマ性がある印象を持つ」と言われてきた。
ざっくり言うと早口の方が凄い人に見えやすいということらしい。
優秀な人が必ずしも早口というわけではないが、そこだけ切り取ったときに凄い印象を与えることは確かなようだ。
GENも実体験としてそう感じることが多い。
また、相手の思考力を奪うことができるメリットもある。ディベートでも多用されるテクニックだ。
相手をこちらの主張に鞍替えさせることが目的の場合、早口でまくしたてるように話すことで「確かにそうかもしれない」と思わせるというもの。
逆に言うと相手の話に合わせたいときはゆっくり話した方が効果的ということになる。
人狼ゲームでの暴言や煽りは有効か
「感情ワードを入れる」
「不安を煽る」
「感情を揺さぶる」
ーーーここまで述べた方法に暴言や煽りをそのまま当てはめると大抵失敗する。
なぜなら人間が暴言や煽りに走る理由は必ずしも勝利のためではないからだ。
「感情的になっている」
「元々口が悪い」
など「勝ち」から外れた理由も多数存在する以上、戦術的有効性については何とも言い難い。
よって同村者に「今の暴言・煽りは勝利への貪欲さ故出たもの」と認識させることができるかがネックとなる。
単に「感情的」「口が悪い」だけでは効果は薄い。
そこに勝利への渇望がどれだけ見えるかがひとつの基準と言えるだろう。
ここまで書いておいてなんですが、ラフプレー全般がそもそも嫌いです(爆