人狼ゲームを題材にした映画やコンテンツは昨今増えているが、こちらの映画「人狼ゲーム マッドランド」はなかなかの特殊配役村がモチーフとなっている。なんと・・・
の10人村(初日犠牲なし)だそう。
今回は映画上の設定はとりあえず置いておき、この配役を通常の人狼ゲームとしてプレイした場合どうなるかを考える。
映画「マッドランド」は人狼陣営が超絶有利
言うまでもなく狂人過多なので人狼は大きく有利。
昼の人数が 10>8>6>4>2 と減っていくので、人間陣営の攻撃である処刑回数(縄数)は原則4回。護衛が1度成功すると5回に増える計算である。
一般的には「処刑回数-1or2=人外数(狼陣営の数)」が良いバランスとされるが、人外数は8とその倍。開始時点で極めて絶望村といえよう。
映画「マッドランド」の狼陣営勝ちルート
初日人外が全COする
初日に唯一の人狼はCOしてしまうのが基本。これにより自由投票で人狼が消えるリスクがなくなる。
ご主人様がCOしたら、狂人COを募集する。この時点で狂人7人が狂人COする形になり、
残された占いと狩人が人間陣営と露呈する。この流れを完遂されると村の負けが初日に決まる為、占いと狩は人外を騙ることを余儀なくされる。
狼は村陣営らしいところを噛み、処刑する
処刑先、襲撃先共に狼が決定権を持つ展開になる。
狂人を減らしては仲間が減ってしまうので、占か狩らしいところを順々に消していくことになる。言い換えると原則的に占いと狩人は最終日まで人狼に位置をばれてはならない。
狼以外の9名は常に狼に狂人アピールをする展開になる。
映画「マッドランド」は人外COのみ許された村
占いCOor狩人CO=処刑or襲撃
真役職者が素直にCOするのは自殺行為に等しい。最初から人外が数でごり押せてしまう以上、真役職者と信じられる=敵陣営扱いで消される と同義。
素直にCOしたらその日役職者が処刑され、処刑を逃れても夜に食べられることが確定する。
占い師は仕事がない
占い師は黒を見つけても最終日まで結果発表できず、そもそも初日人狼COが出れば黒は自動露出する。よってどの展開でも占い師としての活躍が難しいので占い師を別の役(素村など)に置き換えたとしても、そこまでゲームのパワーバランスに変化はない。
真占or真狩が人狼COしたら?
ちなみに村陣営は人狼を騙っても厳しい。
唯一のご主人様が人狼COに混じった以上ローラーする流れは作られないのでその日は残される・・・が、狼から人間陣営が1人透けることになるので、夜に人狼COした役職者は襲撃によって処理される。
唯一の勝ち筋は占い師が人狼COして、そこを狩人が正確に察知し護衛し続けるくらい。
これなら真占いが翌日生きていても、「対抗を噛んだが護衛された」主張すれば人狼としての立ち回りを維持できる。ただし狩人は人狼CO2枚のうちどちらが真占か当てなければならず、狩人がいつまでも生きられる保証もないので、つらい戦いになる。
映画「マッドランド」での村勝ちルート
最終日 狼、狩、占 狂
前述のように初日に単独人狼COされると、最終日まで人狼は処刑できない。最終日直前まで狩人も占いも狂人を装うことになる。
昼の処刑、夜の襲撃を2人ともがすべて回避して、この形に持っていけば人狼に2票を固めることで最低でも引き分けかランダム処刑に持ち込める。
最終日 狼、狩、占
3人での最終日になれば2票を狼に固められ確実に村勝利。ただしこの形に持っていくには、前述の2役職共生存に加え狩人が1度護衛を成功させなければならない。
その他は村勝ち不可?
初日に人狼COされる点が相当村不利にはたらく。原則PP回避が不可能なので、他の展開では狂CO位置以外の投票に違和感が出る。前述の占い師の人狼騙りも一興だが相当な運と人外アピが必要。
映画「マッドランド」に似た村でお勧め配役
初日に人狼が1人COし、残りが狂COする配役は意外とある。
人狼1/狩人2/ハンター1/狂人5~6
などが代表的である。
似た展開を楽しみたければ、上記のような配役でやるとどの陣営にもそれなりに勝ち筋がありバランスが良い。配役とは必ずしもバランスが重視されるわけではないが、極端にバランスが悪いと配られた時点で勝敗がほぼ決まり推理・説得よりも運要素が強くなってしまう。
GMとなり配役を考える際は、何を引いてもある程度勝てるように相応のバランスをとることを心がけたい。
この映画に限らない話ですが、もう少しポップな設定の人狼作品があるといいなぁと思う今日この頃です。
後日、実際に視聴した感想を書いてみました。